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Blue Sky ~sims3 story~ へようこそ。
玄関のチャイムが鳴る。
クレア「は~い。」
アンナ「こんばんは。スカイブルーさんのお宅ですか?」
クレア「はい。そうですけど・・・・。」
アンナ「アイビーさんはご在宅ですか?」
クレア「おりますけど・・・どちら様ですか?」
アンナ「わたくしEAモデル事務所のアンナ・スナイデルと申します。」
クレア「すぐ呼んできますね。(モデル事務所??) 」
クレアに呼ばれてリビングにいたアイビーが玄関にやってくる。
アンナ「あなたがアイビー・スカイブルーさん?」
アイビー「そうですけど・・・・。」
アンナ「・・・・。」
アンナがアイビーを頭の先から足の先まで眺める。
アイビー「??」
アンナ「顔も小さいし、スタイルもいいわね。身長はいくつ?」
アイビー「春の身体測定で160でしたけど・・・まだ伸びてて・・・。」
アンナ「もうちょっと伸びそうね。ふん・・・。」
アイビー「あの・・・・私になにか・・・。」
アンナ「申し送れました。私はEAモデル事務所のアンナ・スナイデルよ。いつもはマネージャーをやっているんだけど、スカウトもやっているの。」
アイビー「モデル・・・?」
アンナ「あなた、モデルになる気はない?」
アイビー&クレア「え??」
クレアが紅茶を入れる。
クレア「どうぞ。」
アンナ「ありがとうございます。」
クレア「それにしても、どうして急にうちに?」
アンナ「何度も電話があったんです。スターライト ショアの高校にすごくスタイルがよくてかわいい子がいるって。名指しでね。」
アイビー「それが私だったんですか?」
アンナ「そう。相手はたぶん同じ人物だと思うんだけど、匿名だって名前は告げなかったわ。でもしつこいくらいに何度もかかってきてね。会いに行ったのか?って。」
アイビー「いったい誰が・・・・。」
アンナ「わからないけど・・・。この街に来て言われたとおりの高校を視察したら、あなたのことはみんな知ってた。有名なのね。」
アイビー「いいえ、そんな・・・。」
アンナ「最初は半信半疑だったけど、あなたを見たら彼の言ってることがが間違ってないってわかったわ。もっと早く来るべきだった。」
クレア「EAモデル事務所って、やっぱりブリッジポートにあるんですよね?」
アンナ「えぇ。」
アンナ「撮影所もブリッジポートです。もちろん、アイビーさんはまだ学生だし、学業を優先してもらってかまわないわ。週末だけブリッジポートに通ってもらってもかまわないし。」
アイビー「ブリッジポートはここからどのくらいかかるんですか?」
アンナ「電車で3時間ってところね。」
アイビー「3時間・・・。」
アンナ「交通費は自費になると思うけど。あとはあなたのがんばり次第ね。どう?モデルに興味はある?」
アイビー「モデルになったら、スタイリストの人に会えますか?」
アンナ「スタイリスト?もちろんよ。スタイリストとヘアメイクに毎回綺麗にしてもらえるわよ。(変な質問する子ね。)」
アイビー「私、やってみたい。(ジーンに近づけるかもしれない!)」
アンナ「やる気はあるみたいね。最初は読者モデルの簡単な仕事ばかりだけど、うまくいけば表紙を飾るくらいのモデルにもなれるわよ。」
アイビー「表紙・・・。」
アンナ「でもまだあなたは未成年だからご両親の許可が必要になるわ。」
クレア「そうですね。主人にも相談してみないと。」
アンナ「一度ご家族でブリッジポートにいらしてください。事務所をご案内しますから。」
クレア「えぇ。ありがとうございます。」
アンナ「では、私の名刺を置いていきます。こちらの番号にご連絡ください。」
クレア「はい。」
アンナを玄関まで送る。
アンナ「アイビーさん、あなたならきっといいモデルになるわ。」
アイビー「はい。」
アンナ「いい返事を待ってるわ。」
クレア「わざわざありがとうございました。」
アンナ「いいえ。それではしつれいします。」
クレア「お気をつけて。」
アイビー「ありがとうございました。」
アンナが立ち去る。
アイビー「 (ジーン・・・電話をしたのはきっとジーンだわ。私にはわかる。) 」
Jが仕事から帰ってくると早速モデルの話を切り出した。
アンナから聞いた話を一通り伝える。
アイビー「パパ、私モデルやってみたい。」
J「ふむ・・・。」
アイビー「私いままでやりたいことがなにもなかった。でもこれはやりたいって思ったの。」
J「そうか・・・・。」
J「そのなんとか事務所っていうのはちゃんとしたところなのか?」
クレア「EAモデル事務所よ。私もさっき調べてみたんだけど、そんなに大きな事務所ではないけど、結構有名なモデルもいるみたいだし、ちゃんとしてるみたいだったわ。社長が元モデルなんですって。一度ご家族で事務所に遊びに来るようにって言われたわ。」
J「そうか。」
クレア「あなた、私は賛成よ。アイビーが自分からやりたいなんて言ったのははじめてだわ。」
J「ふむ・・・。」
アイビー「パパ、お願い。交通費はバイトして自分でなんとかするから。」
J「・・・・。」
J「・・・・・いいだろう。」
アイビー「ホントに??」
J「ただし条件がある。大学は行くこと。モデルは流行り廃りが早い仕事だ。いつ辞めることになるかわからん。大学だけはきちんと卒業しなさい。」
アイビー「はい。」
J「それから門限までには家に帰ること。ブリッジポートに行くときもだ。都会だし、遅くなるとよけいに危ないからな。」
アイビー「はい。」
J「それが守れるか?」
アイビー「はい。絶対約束は守るわ。」
J「パパもお前を応援したいと思ってる。やるなら最後まで諦めないでがんばるんだぞ。」
アイビー「はい。」
J「次の日曜に家族でブリッジポートに行ってみるか。アイビーは行ったことないもんな。」
アイビー「うん!」
アイビーがJに抱きつく。
アイビー「ありがとう!パパ大好き!」
J「パパも大好きだよ。」
アイビー「私がんばる!」
ララが二階から降りてきた。
ララ「ママ。」
マリア「ちょうどよかったわ。今呼びに行こうと思ってたのよ。お食事にしましょう。」
ララ「あのねママ。」
マリア「どうしたの?」
ララ「私・・・・明日から学校行くわ。」
マリア「それ・・・・本当?無理しなくてもいいのよ?」
ララ「無理なんてしてないわ。私、行きたいの。」
マリア「あなたがそう言うなら・・・・もちろんママは賛成よ。」
ララ「うん。」
マリア「辛くなったらいつでも帰っていいんですからね。ゆっくりでいいのよ。」
ララ「うん。わかってる。」
マリア「ララ・・・・あなたは本当に強い子ね。ママは驚かされるばかりだわ。」
マリアがララを抱きしめた。
ララ「ママがずっとそばについててくれたおかげよ。仕事辞めてまで私についててくれて、ホントにありがとう。ママ大好きよ。」
マリア「あなたのためなら仕事なんて惜しくないわ。ララ、ママも愛してるわ。」
ララ「うん。」
ララ「 (大丈夫よララ。みんながそばにいるわ。) 」
ローガン「・・・・・。」
アイビー「 (ジーン・・・・いつか会えるよね。) 」
少女たちは大人になっていく。
それぞれの想いを抱いて。
アイビー スターライト ショア編 おしまい♪