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Blue Sky ~sims3 story~ へようこそ。
アイビーはジーンの家を訪ねた。
あれから一週間ジーンには会っていない。
玄関のチャイムを鳴らす。
家の中はとても静かで、人の気配はない。
アイビー「 (バイトかな・・・・。) 」
階段に座り込む。
風が冷たい。
アイビーは小さく体を縮めた。
ジーンが帰ってきたのは8時をすぎた頃だった。
アイビー「 (ジーン・・・。) 」
アイビーが立ち上がる。
ジーンが入り口に立っているアイビーの姿にようやく気づく。
ジーン「アイビー・・・?」
アイビー「おかえりなさい。」
ジーン「いつから待ってたんだ?寒かったろ?」
アイビー「どうしても話したくて・・・。」
ジーン「この辺治安悪いのに・・・・バカだな。」
アイビー「・・・・。」
ジーン「風邪ひくぞ。あったかいスープでも作るよ。」
鍵を開けて家の中に入る。
ジーン「体冷えただろ?暖房・・・。」
アイビー「ジーン。」
アイビーが後ろから抱きついた。
ジーン「アイビー・・・。」
アイビー「ジーン、私・・・・・ジーンの夢を応援する。」
ジーン「・・・・。」
アイビー「いつか絶対会えるって信じてる。」
ジーン「アイビー・・・・。」
アイビー「だから・・・・ジーンがニューヨークに発つ日までは彼女でいさせて?」
ジーン「そんなの・・・・当たり前だろ。お前は俺の彼女だよ。」
アイビー「ジーン・・・・ひとつだけお願いがあるの・・・・。」
ジーン「なに・・・・?」
アイビー「ジーン、私のこと・・・・愛してる?」
ジーン「・・・・愛してるよ。」
アイビー「じゃあ・・・・・私を・・・・・・抱いてくれる?」
ジーン「え・・・・?」
アイビー「私のヴァージン・・・・・・ジーンにあげたいの。」
ジーン「でも・・・・。」
アイビー「ジーンがいいの。ジーンじゃないといやなの・・・・。」
ジーン「アイビー・・・・。」
アイビー「ジーン愛してる。」
ジーン「俺も愛してるよ。」
二人の唇が重なる。
アイビーの唇は冷たく震えていた。
ジーンがぎゅっと抱きしめた。
寝室で服を脱いだ二人はベッドに座って向き合う。
アイビー「どうしたの?」
ジーン「なんか・・・・・お前に触れたら壊れそうで・・・・・。」
アイビー「大丈夫。私はそんなに弱くないよ。」
ジーン「うん・・・・。」
アイビーの頬にそっと触れる。
ジーン「冷たいな・・・。」
アイビー「あたためてくれる?」
ジーン「あぁ。」
ゆっくりとアイビーの体をベッドに押し倒した。
アイビーの上に覆いかぶさる。
ジーンの体はとても温かく、少し震えていた。
アイビー「ジーン・・・・愛してる。」
ジーン「俺も愛してる・・・・。」
二人の唇が重なった。
それから二人はなるべく二人だけでいられる時間を作るようになった。
まるでなにもかも忘れるように。
部屋でベッドに横たわり、ジーンは考え事をしていた。
なにかを決心したように立ち上がる。
携帯を取り出し、どこかへ電話をかける。
ジーン「もしもし。情報があるんですけど・・・・・。」
卒業式も終わり、ジーンの旅立ちの日がやってきた。
アイビーはジーンの家に見送りに来ていた。
ジーン「じゃあな。」
アイビー「体に気をつけてね。」
ジーン「あぁ。お前もな。」
アイビー「勉強がんばってね。」
ジーン「うん。ありがと。」
ジーン「お前にもきっといつか、夢がみつかるよ。」
アイビー「うん。」
ジーン「アイビーなら大丈夫。俺は信じてるよ。」
アイビー「ジーン・・・・。」
ジーン「最後に・・・・キスしていいか?」
アイビー「でもお母さんが・・・。」
ジーン「母さんは気にしないよw」
アイビー「うん・・・。」
ジーンがアイビーの体を抱き寄せて唇を重ねる。
アイビーの目から涙がこぼれた。
ジーン「じゃあ、行くわ。」
アイビー「うん・・・。」
ジーンと母親のジェニファーが待たせていたタクシーに乗り込む。
二人を乗せたタクシーが遠ざかっていく。
アイビーは立ち尽くしたまま、車が見えなくなるまで見つめていた。
アイビー「 (ジーン・・・・・さよなら・・・・・・・。) 」
ジェニファー「アイビーちゃんも空港まで一緒にくればいいのにね。」
ジーン「そしたらよけい辛くなるだろ。いいんだよ。」
ジーン「 (絶対いつか・・・・・また会える・・・・・・・。) 」