突然のキス



 



ローガン「濃厚だな。」

ララ「・・・・・・・。」












 




ローガン「・・・・おい。」

ララ「・・・・。」

ローガン「ちょっとこっち。」


ローガンがララの腕を引っ張ってその場を離れた。


ララ「ちょっとっ・・・。」












 




ララ「なにするのよ。」

ローガン「お前まだ引きずってんのかよ。」

ララ「あんたに関係ないでしょ。」












 



ローガン「振られただろ。いいかげん忘れろよ。」

ララ「ほっといてよ。あんたになにがわかるのよ。」

ローガン「わかりたくもないね。」












 




ローガン「愛だの恋だの、ばかばかしい。」

ララ「なにいってんの?」

ローガン「俺はお前みたいな女が一番嫌いなんだよ。恋する自分に酔ってるだけだろ。」











 




ララ「なんですって?」

ローガン「恋なんて所詮妄想なんだよ。いいかげん目覚ませ。」

ララ「・・・・・。」












 



ララ「あんた、恋したことないんでしょ?」

ローガン「そんなものしたくもない。人間なんて、自分の子孫残すために性欲があるだけ。恋なんてそのための妄想にすぎないんだ。」

ララ「なにそれ・・・・。」












 




ララ「あんた・・・・どうしてそんな風な考え方なの?よっぽどひどい失恋でもしたんでしょ。」

ローガン「してない。」

ララ「じゃあ恋愛に対してなにかひどいトラウマでもあるんじゃないの?」

ローガン「俺のことはどうでもいいんだよ。今はお前だろ。」












 




ララ「忘れようとしてるわよ、私だって。でもそんな簡単なもんじゃないのよ。あんたみたいな恋もしたことない男にわかるわけないでしょ。」

ローガン「だから妄想だって言ってるだろ。要は自分の考え方次第なんだよ。」

ララ「そんな簡単に考え方変えられたらもっと楽に生きてるわよ。」

ローガン「結局なにがしたいわけ?最終的に性欲を満たしたいだけだろ?」

ララ「そんなことじゃ・・・。」












 




いきなりローガンの顔が近づいてきてキスした。


ララ「!」











 



ローガン「キスなんてこんなもんだ。気持ちがなくても誰だってできる。なんだったらセックスもする?」

ララ「な・・・。」












 




ララ「なにすんのよ!!ファーストキスだったのにひどい!あんたホント最低ね!」

ローガン「最初も最後も関係ねぇだろ。」











 



アイビー「二人ともどうしたの?」

ララ「アイビー・・・・。」

アイビー「なにかあった?」

ララ「ジーンさん、行きましょ!」












 



ララ「帰りは一緒じゃないと罰ゲームよ。」

ジーン「そうだな。」


ララがジーンと墓地を出て行く。











 



アイビー「怒鳴り声聞こえたけど・・・・・ララと喧嘩でもしたの?」

ローガン「・・・・・べつに。」












 




ラトーシャ「ねぇ、ディーン。」

ディーン「うん?」











 




ラトーシャ「この間の女の人のことだけど・・・・。」

ディーン「あぁ。・・・・・・終わったよ。」

ラトーシャ「え・・・・?」











 



ディーン「引っ越したんだ、彼女。振られたってわけ。」

ラトーシャ「そうだったんだ・・・・。」

ディーン「やっぱ無理だったのかもな。年離れすぎてるもんな。」

ラトーシャ「・・・・・・。」

ディーン「もう当分恋愛はいいや。」











 



ラトーシャ「そっか・・・・。」











 



二人は墓地に到着した。


ディーン「はじめてきたけど意外に明るいんだな。」

ラトーシャ「・・・・。」

ディーン「ラト?」

ラトーシャ「あ、うん。そうだね。」












 



ディーン「ラト。お前顔色悪いぞ?」

ラトーシャ「なんか、寒気がして・・・・。」

ディーン「大丈夫か?」










 




ディーン「気分悪い?」

ラトーシャ「ちょっと・・・。」

ディーン「さっさと帰ろうか。」

ラトーシャ「うん・・・。」


ガサッ


ラトーシャ「キャーーー!」

ディーン「!」











 



ラトーシャがディーンに抱きついた。


ラトーシャ「こわいよ~~~~!ひ~~~~ん。」


泣き出すラトーシャ。


ディーン「ちょ・・・そういえばお前怖がりだったっけ?」











 



ラトーシャ「え~~~~ん。もうやだ~~~。帰りたいよ~~~~。」

ディーン「大丈夫だよ。俺がいるだろ。」


ラトーシャの背中をやさしくなでる。


ラトーシャ「ひっく・・・・ぐす・・・・。」

ディーン「ほら。なんにもいないって。な?」

ラトーシャ「ぐすっ・・・・・・・ホント?ホントになにもいない?」

ディーン「いないいない。俺とお前だけだよ。(つーかラト、意外におっぱいでかいんだな・・・・やわらけぇ////) 」












 




ラトーシャ「ぐすっ・・・・ごめん・・・・・。急に抱きついたりして。」

ディーン「いや。全然大丈夫。(むしろもうちょっと胸の感触を・・・。) 」

ラトーシャ「怖いから・・・・・手つないでてくれる?」

ディーン「あぁ、いいよ。(意外に女の子なんだな。) 」










 



ディーンとラトーシャがようやくゴール地点に現れた。


レオン「やっと来たか。遅かったな。」

ディーン「ごめんごめん。」

レオン「じゃあ帰るか~。みんな車に乗り込んで。」












 



キャンプ地の湖へ戻った7人。
男女で分かれて屋根の下に寝袋を広げる。


ディーン「おやすみ~。」

レオン「おやすみ。」

ローガン「おやすみ。」

ジーン「ZZZZ・・・・。」











 




アイビーたちもあっという間に眠りについた。











 




夏休みが終わった。