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Blue Sky ~sims3 story~ へようこそ。
今日もジーナの家を訪れているディーン。
ベッドから降り、制服に着替えた。
ディーン「ジーナさん・・・。」
ジーナ「なあに?」
ディーン「俺のこと、好き?」
ジーナ「もちろん好きよ。」
ディーン「愛してる?」
ジーナ「え?」
ジーナ「どうしたの?急に。」
ディーン「俺はジーナさんのこと愛してる。」
ジーナ「うふふっ。ありがとう。」
ディーン「ジーナさんは?」
ジーナ「好きだけど・・・・。」
ディーン「旦那さんと別れて、俺と一緒にならないか?」
ジーナ「え・・・?なに言って・・・。」
ディーン「俺は本気だ。あなたと・・・全部捨てて逃げる覚悟はできてる。」
ジーナ「ディーンくん・・・・。」
ディーンがジーナの体を抱きしめる。
ディーン「俺と一緒に逃げよう。」
ジーナ「ディーン・・・・。」
ディーン「二人なら、きっと大丈夫だよ。」
ジーナ「・・・・・。」
ディーン「頼むから、イエスって言って。」
ジーナ「・・・・・・・・。」
ディーン「ジーナ。」
ジーナ「・・・・・・・・ごめんなさい。」
ジーナ「私にはできないわ。」
ディーン「ジーナ・・・。」
ジーナ「ごめんなさいディーン。彼を愛してるの。」
ディーン「愛のないセックスなんでしょ・・・?」
ジーナ「そうよ・・・・。でも彼には私しかいない。私にも・・・・。」
ディーン「俺がいるじゃないか。」
ジーナ「だめなの。」
ジーナ「あなたはまだ若すぎるわ。きっとこれからたくさんのことが待っている。それなのに私みたいなおばさんと一緒じゃ・・・・人生台無しにしちゃう。」
ディーン「おばさんじゃない。」
ジーナ「いいえ。あなたが25歳になったら私はもう40。十分おばさんよ、。」
玄関が乱暴に閉まる音。
ジーナ「!」
ディーン「・・・・。」
ジーナ「あの人だわ。早く!窓から外に逃げて!」
ディーン「俺は逃げない。」
ジーナ「ディーン!」
男の声「ジーナ、そこにいるのか?」
ジーナ「あなた!ちょっと待って。」
寝室のドアが開いた。
ジーナ「あなた、おかえりなさい・・・。」
男「なにやってんだ?・・・・そいつは誰だ。」
ジーナ「こ、この子はね、親戚の子なの。」
男「親戚の子?」
ジーナ「そうなの。急にこの街に遊びに来ることになって・・・。」
男「じゃあなんでお前は下着姿なんだ?」
ジーナ「そ、それはコーヒーをこぼしちゃって、今着替えを・・・。」
男「は?着替えするのになんでこいつも一緒にいるんだよ。」
ジーナ「それは・・・。」
ディーン「もういいジーナ。」
男「はぁ?」
ディーン「ジーナと別れてください。」
ジーナ「ディーン!」
男「なに言ってんだてめぇ。」
ディーン「俺はジーナを愛してる。あんたよりずっと。」
男「まさかてめぇ、ジーナと寝たんじゃないだろうな。」
ジーナ「そ、そんなわけないじゃないの!」
ディーン「寝たよ。俺たちは何度も愛し合った。」
ジーナ「ディーンやめて!」
男「何度もだと?!ジーナ本当か?!」
ジーナ「違うわよ!そんなわけ・・・。」
ディーン「本当だ!あんたの愛のないセックスで彼女は傷ついてるんだ。」
男「はぁ?!」
ディーン「俺たちはここで何度も愛し合った。あんたは彼女のことを愛してない!」
ジーナ「ディーンもうやめて!」
男「てめぇ・・・ぶっころしてやる!!」
男がディーンにつかみかかった。
ジーナ「きゃー!あなたやめて!!ディーンが死んじゃうわ!!お願いよ!」
ボコボコにされるディーン。
男「命があっただけでもありがたいと思え!もう二度と現れるんじゃねえぞ!!次会ったら今度こそ殺すからな!」
ジーナ「ディーン!彼は本気よ!」
男「さっさとうせろ!」
ディーンは男に首根っこをつかまれそのまま外へ放り出された。
トボトボと公園の小道を歩いているディーン。
ラトーシャ「ディーン。」
ディーン「・・・ラト。・・・・よぉ。」
ラトーシャ「ディーン?あんた・・・・ちょっとこっち来て。」
ディーン「な、なんだよ。」
ラトーシャがディーンの腕を引っ張りライトの下に連れて行く。
ディーンの顔は腫れ上がってあざになっている。
ラトーシャ「あんた・・・・なにしたの?」
ディーン「なんでもねぇよ。ちょっと転んだだけ。」
ラトーシャ「どんな転び方したらそうなるのよ。」
ラトーシャ「誰にやられたのよ。」
ディーン「誰でもねぇよ。」
ラトーシャ「誰でもないわけないでしょ。危ないことするなって・・・・あんたまさか。」
ディーン「・・・・・。」
ラトーシャ「あの人の・・・・旦那さん?」
ディーン「・・・・。」
ラトーシャ「・・・・そうなの?」
ディーン「・・・・・。」
ディーン「関係ねぇだろ。」
ラトーシャ「・・・・・。」
ディーン「じゃあ、帰るわ。」
ラトーシャ「待ちなさいよ。」
ラトーシャ「その顔で帰るつもり?家族が心配するよ。」
ディーン「・・・・。」
ラトーシャ「・・・・ったく。ちょっとこっち。」
ラトーシャが再びディーンの手を引き、二人は公園を出た。
公園の近くのカフェ。
ラトーシャ「よし。これでなんとかごまかせたわね。」
ディーン「ありがと・・・。」
ラトーシャ「これはファンデーションであざを消してるだけだから。帰ったらちゃんと冷やして薬塗るのよ?」
ディーン「うん。」
ラトーシャ「ほんっと、あんたって昔から世話が焼けるんだから。」
ディーン「・・・・・ごめんなラト。」
ラトーシャ「べつにいいわよ。もう慣れっこだし。」
ディーン「・・・・・。」
ラトーシャ「大丈夫?」
ディーン「うん・・・・。」
ディーン「俺さ・・・・。」
ラトーシャ「うん?」
ディーン「本気だったんだ。」
ラトーシャ「・・・・・。」
ディーン「でも・・・・やっぱり大人からみたら俺たちはまだ子供なのかな。」
ラトーシャ「・・・・・。」
ディーン「殴られた傷より・・・・・胸がいてぇよ・・・・。」
ディーン「アイビーにも言うなよ。」
ラトーシャ「誰にも言ってないから大丈夫だよ。」
ディーン「そっか。サンキュ。」
次の日も。
そしてその次の日も。
ディーンは公園のあのベンチに座って待ち続けた。
しかしジーナがやってくることはなかった。
そして1週間が経った。
ディーン「 (ジーナ・・・・・まさかあの旦那に監禁とかされてるんじゃ・・・・。) 」