再会 Day:2012.04.12 21:11 Cat:ビーチアパート編 ビーチアパート解散から3年半が過ぎた。Jはサンセットバレーに残り、一人暮らしをしている。ほかのみんなもそれぞれ生活していた。 ライム家を訪れたJ。イブ「いらっしゃ~い。」J「よぉ。体調大丈夫か?」 イブ「大丈夫。来月出産予定だけどね。」J「その子は二人目?」イブ「そうだよ~。ダーリルくんでちゅ。」J「はは。イブもすっかりママだな。」イブ「そりゃあ2人も産めばねぇ。その上3人目もおなかの中だし。てか、こんなとこじゃなんだからあがってあがって!」 イブ「コーヒーでいい?」J「おぅ。サンキュ。上の子は?」イブ「もう幼稚園だよ~。」J「早いな~。」Jがダーリルを抱き上げる。 まったく人見知りしない子のようだ。Jに抱かれても笑顔のままだった。J「やっぱかわいいな~子供は。」イブ「Jさん作らないの~?」J「相手がいねーよ。」イブ「まだ独り身??」J「仕事忙しいんだよ。」 二人がテーブルにつく。イブ「彼女作らない言い訳でしょ?」J「そんなことねぇよ。マジで忙しいんだって。」イブ「ふぅん・・・。」 J「それよりお前、式出れるのか?」イブ「うん、来週でしょ?まだ予定日まで1ヶ月あるし、大丈夫。」J「そっか。まぁいざとなったら俺がとりあげてやるよ。」イブ「やだ~w いくらなんでも恥ずかしすぎるwww」 イブ「それにしても、ようやくだね。ヴィクトリアちゃんたち。」J「そうだなぁ。意外に時間かかったな。」イブ「カイトさんがまじめだからねぇ。それでも今じゃオーケストラの作曲家だもんね。」J「あぁ。あの年で、スピード出世だよな。」イブ「ロックのほういくんだとばかり思ってたよ。メアリーとプロトさんはそっち行ったのにねぇ。」J「あの二人はそのほうが会ってるしな。」イブ「メアリーたち、2人目作らないのかなぁ?」J「ソロモンのときが難産だったからな~。なかなか難しいんじゃないか?」イブ「そっかぁ。」J「お前はどんどん産むなw」イブ「だって~w ビリーが絶倫なの知ってるでしょw」J「うん、聞いたw」イブ「もう大変だよ~。まぁおかげで私は専業主婦やってられるんだけどね。」J「そうだな。旦那は仕事か?」イブ「うん。最近残業増えて・・・。」J「いいことだな。」 イブ「それよりJさん。いつまで独りでいるつもり?仲間内でJさんだけだよ~。」J「そうだな。兄貴たちも婚約は済んでるし、そろそろだなきっと。」イブ「ビリーの職場にいい子いないか聞いてみようか?」J「消防士の女~?やめてくれ・・・・。」イブ「じゃあどういう子がタイプなの?」 J「タイプか・・・・・・。」浮かぶのは黒髪のおかっぱ。穢れを知らない無垢な瞳。彼女の目はいつもまっすぐに自分をみつめていた。イブ「まだ、忘れられないの?」J「・・・・・。」 イブ「来週の式には参列するんじゃないの?実はもう帰ってきてたりしてね。」J「そうだな・・・。」イブ「ずっと会ってないんだよね?何年?」J「3年半か・・・。」イブ「女の子の3年半は早いからね。すっかり変わっちゃってるかもしれないね。」J「そうだな・・・・・。」 ヴィクトリアとカイトの結婚式の2日前、Jの携帯に電話がかかってきた。J「はい。」ヴィクトリア『Jくん?久しぶり!』J「おぅ。どうした?」ヴィクトリア『ちょっとお願いがあるんだけど・・・・。』J「何?式直前でなにかトラブルでもあったのか?」ヴィクトリア『そういうわけじゃないんだけどね。明日クレアがこっちに来るんだけど、迎えに行けないのよ。』 J「・・・・それで?」ヴィクトリア『私とカイトは式の準備でバタバタだし、迎えに行ける人がいないの。Jくん、お願いしてもいいかな?』J「なんで俺なんだ?」ヴィクトリア『メアリーたちもツアーの最終日で行けないらしいの。Jくん、明日土曜だからお仕事お休みだよね?』J「そうだけど・・・。」ヴィクトリア『お願い~。お礼するから!』J「いや、お礼とかはいらねぇよ。・・・・・わかった。」ヴィクトリア『ホント?!ありがと~♪助かる!』 飛行機の時間とゲートを聞いて電話を切った。J「 (3年半ぶりか・・・・・。) 」 空港でJは飛行機の到着を待っていた。J「 (やばい。緊張してきた・・・・。) 」飛行機の到着を報告するアナウンスが流れる。Jは立ち上がった。 階段を下りてくる一人の女性の姿。忘れるはずがない。3年半、ずっとJの心の中に彼女はいた。その彼女がいま目の前にいる。 J「 (変わんねぇな・・・。) 」J「クレア。」Jが声をかける。クレア「J・・・・?」J「久しぶり。元気だったか?」クレア「う・・・ん・・・・。なんで・・・・ここに?」J「ヴィクトリアに迎えに行くように頼まれたんだよ。」クレア「嘘・・・・?お姉ちゃん、自分が来るって言ってたのに・・・・。」J「綺麗になったな。」クレア「・・・・・なんか・・・・Jからそんな言葉、ちょっとびっくり。」J「はは。おっさんみたいだな。」クレア「おっさんじゃないよ・・・。Jは変わってないね。」J「そうか?」クレア「うん。全然変わってない。」 J「荷物それだけか?」クレア「あ・・・・・そうなんだけど・・・・・。」J「?」シン「クレア!」 クレア「シン・・・・。」シン「ごめんごめん。トイレ混んでてさ。」J「君は・・・・。」 シン「・・・・あんた、たしか・・・・。」J「高校のときの・・・・。今は友達なのか?」シン「彼氏だよ。クレアの。」クレア「シン・・・・。」 URL Comment(0)Trackback(0)Edit