言えない気持ち




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ディーンとケイティーは店をあとにした。
ブリッジポート大の女子寮を目指して車は走り出す。











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ディーン「大丈夫?気分悪くなったらすぐ言えよ。」

ケイティー「はい。らいじょうぶれす。」

ディーン「お酒飲んだのはじめてじゃないよな?」

ケイティー「はじめてれすけど・・・。」

ディーン「マジで?w」








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ケイティー「私、合コンとかにもあまり誘われないので・・・。」

ディーン「そっか。サークルは入ってないの?」

ケイティー「サークルっていうか、おともらちと猫カフェに行くクラブを結成してまして。」

ディーン「へぇ~。楽しそうだなw」

ケイティー「ときろき動物園とかも行ったりしてます。」









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ディーン「俺も大学生だったらな~。入れてほしいよw」

ケイティー「ホントれすか?」

ディーン「うん。あ、でも彼女が猫好きだから猫カフェは二人でよく・・・・って彼女じゃないかもうw」

ケイティー「・・・・・。」

ディーン「ごめんw」

ケイティー「いいえ・・・。」








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ケイティー「ディーンさん・・・。」

ディーン「うん?」

ケイティー「私・・・男の人が苦手で・・・。」

ディーン「そうなんだ?」

ケイティー「はい・・・。それで今日はリア姉ちゃんがバーに連れ出してくれたんれすけど・・・。」

ディーン「なるほどね~。そういうわけか。」

ケイティー「あの・・・もし迷惑じゃなかったら・・・・私とメールしてくれませんか・・・?」









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ディーン「メール?」

ケイティー「はい・・・。あ、でも・・・迷惑ですよねやっぱり・・・。」

ディーン「べつにいいよ。」

ケイティー「・・・ホントれすか?」

ディーン「うん。もうハタチだし、そろそろ男慣れしとかないと、社会人になってから大変だしな。」

ケイティー「ありがとうございます。」








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ディーン「じゃあ今度デートの練習でもする?」

ケイティー「え?」

ディーン「ケイティーちゃんが嫌じゃなかったらだけど。あ~でもはじめてのデートは好きな人がいいか。」

ケイティー「いえ。したいれす・・・デートの練習。」

ディーン「ホント?じゃあ映画でもいこっか。俺もちょうど観たいのあったんだよね。」

ケイティー「はい。」








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ディーン「じゃあ日にち決まったらメールするよ。」

ケイティー「はい。・・・ありがとうございます。」

ディーン「うんw」












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リア「ローガン・・・・。」

ローガン「なんだ?」

リア「ずっと・・・ローガンに会いたかった。・・・こうしてほしかったの。」










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ローガン「俺もだよ。」

リア「 (ローガン・・・。) 」











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リア「 (ホントに・・・ずっと会いたかったの・・・・。) 」













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リア「 (ローガン・・・・。) 」












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ラトーシャ「ただいま~。」

ララ「・・・・。」

ラトーシャ「ララ?」











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ララ「あ、おかりなさい。」

ラトーシャ「なにしてんの?テレビもつけないでぼーっとして。」

ララ「ちょっと・・・考え事してて・・・。」

ラトーシャ「仕事のこと?」









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ララ「ううん・・・。仕事は順調よ。」

ラトーシャ「もしかして、彼氏?」

ララ「・・・・うん。」

ラトーシャ「そっか。」








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ラトーシャ「喧嘩でもした?」

ララ「ううん。喧嘩ではないんだけど・・・。」

ラトーシャ「・・・言いにくい話?」

ララ「・・・そうね。」

ラトーシャ「そっか・・・。」










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ラトーシャ「あたしもね・・・ディーンと喧嘩しちゃったんだ。」

ララ「喧嘩?」

ラトーシャ「うん・・・。あんまり会いすぎるのも彼女に悪いと思って・・・。そしたら怒らせちゃった。」

ララ「そう・・・・。」

ラトーシャ「あたしがもし彼女の立場だったら・・・嫌だと思うしさ・・・・。」

ララ「そうね・・・。」









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ララ「恋愛って・・・難しいわね・・・。」

ラトーシャ「そうだね。なかなかうまくはいかないよね・・・。」

ララ「ラト・・・。」

ララ「うん?」

ララ「私ね・・・。」









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ララ「いつのまにか・・・不倫しちゃってたの。」

ラトーシャ「え・・・?」

ララ「彼ね・・・奥さんと子供がいたの・・・。」

ラトーシャ「ホント・・・?」

ララ「えぇ・・・。本人の口からはまだ聞き出せてないんだけどね。」











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ラトーシャ「どうして気づいたの?」

ララ「ローガンが教えてくれたの。・・・それで確認するために家を訪ねてみたら・・・彼がいて。」

ラトーシャ「そうなんだ・・・?」

ララ「もちろんすぐに隠れたから彼はそんなこと知らないけど・・・。」

ラトーシャ「嘘つかれてたってこと?」








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ララ「そういうことになるわね・・・。」

ラトーシャ「・・・・。」

ララ「哀れよね、私・・・・。」

ラトーシャ「ララ・・・。」

ララ「どうしたらいいのか・・・わからないのよ。」






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ラトーシャ「気持ちはわかるけど・・・そんなやつ早く別れたほうがいいよ。」

ララ「・・・・。」

ラトーシャ「だってララを騙してたんだよ?」

ララ「でも・・・・。」

ラトーシャ「子供までいるのに・・・。奥さんのこと考えたら・・・。」









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ララ「わかってる!わかってるけどでも・・・!」

ラトーシャ「・・・・。」

ララ「彼のことがまだ好きなの・・・・。」

ラトーシャ「ララ・・・・。」

ララ「こんなに愛してるのに・・・・。」

ラトーシャ「・・・・。」

ララ「どうしていつも私ばかり・・・。アイビーはいつも幸せそうで・・・私ばかりうまくいかないの?どうして・・・・。」







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ラトーシャ「アイビーにも苦労はあるはずだよ。あの子はそれを口にしないだけ。」

ララ「・・・・。」

ラトーシャ「あの子の仕事は普通と違うし、きっとホントはつらいことも多いはず。だけどあの子は絶対弱音を吐いたりしないよ?」

ララ「・・・・。」

ラトーシャ「恋愛でも、きっと同じだと思う。」








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ラトーシャ「ララ、ちゃんと自分を大事にしよう?不倫なんて、幸せになれるわけないよ?」

ララ「・・・・。」

ラトーシャ「ララならきっと大丈夫だよ。そんな男のために時間を無駄にしちゃだめだよ。」

ララ「・・・うん・・・・。」










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ラトーシャ「一緒に乗り越えていこう、ね?」

ララ「うん・・・・。」












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ディーン「ごめんな。呼び出したりして。」

ラトーシャ「うん・・・。」











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ラトーシャ「あたしこそ・・・この前はごめん。」

ディーン「いや、もういいんだ。」

ラトーシャ「・・・。」

ディーン「俺さ・・・。」










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ディーン「ロビンと別れたんだ。」

ラトーシャ「え・・・?」











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ディーン「結局お互いの言い分が平行線のままで・・・。」

ラトーシャ「そうなんだ・・・?」

ディーン「価値観の違いってやつなんだろうな・・・。」

ラトーシャ「・・・・。」

ディーン「このままつきあっててもまたいつかこういう問題にぶつかるんだろうなって思ったし。」

ラトーシャ「そっか・・・。」








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ラトーシャ「まだ・・・好きなの?」

ディーン「う~ん・・・。嫌いじゃないけど・・・冷めちゃったのかもな。」

ラトーシャ「・・・・。」

ディーン「ヨリ戻すつもりもないしな・・・。まぁ連絡もこないけどな。」

ラトーシャ「・・・・。」

ディーン「お前のとこに連絡来てないよな?」








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ラトーシャ「来てないよ。別れたの知らなかったし・・・。」

ディーン「そっか。」

ラトーシャ「まだローガンのとこにいるんでしょ?」

ディーン「あぁ・・・。家・・・探さないとな。」

ラトーシャ「急に大変なことになったね・・・。」

ディーン「まぁな・・・。でもちょっと・・・今すぐ一人暮らしはきついな・・・。」

ラトーシャ「寂しいよね・・・。」







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ディーン「うん・・・。」

ラトーシャ「ローガンなら大丈夫じゃないの?」

ディーン「まぁな。あいつたまに帰ってこないしな。女のとこ行ってて。」

ラトーシャ「そっか。相変わらずだね。」

ディーン「なぁ。」

ラトーシャ「うん?」

ディーン「ゲームやろうぜ。」









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ラトーシャ「え?」

ディーン「サッカーのやつ。ちょっと付き合えよ。」

ラトーシャ「なんで急に?」

ディーン「ストレス発散だよ。ほらっ。」



ディーンが立ち上がる。







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ディーン「懐かしいな~これ。小さい頃お前んちでよくやったな~。」

ラトーシャ「・・・・。」










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ラトーシャ「 (ディーン・・・ホントは寂しいんだ・・。) 」






助言



 


アイビーはサマンサに誘われてあるバーを訪れた。
店の名前は「House of the witch2」。


アイビー「なんかすごいお店だね・・・。」

サマンサ「怪しいでしょ?w ここモデルたちの隠れ家なんだ~。」

アイビー「へぇ~・・・。」

サマンサ「中は普通のバーだから大丈夫だよ~。」











 


サマンサ「マスター、友達連れて来たよ~。」

マスター「あら、いらっしゃい。」

アイビー「こんばんは。」












 


マスター「BiBiモデルの新人さんね。」

アイビー「ご存知なんですか?」

マスター「ここはモデルたちがよく来るから。モデル雑誌は私の愛読書よ。」

サマンサ「アイビーちゃん、気づいたと思うけどマスターはオネェだからね。」

アイビー「へぇ~・・・。」












 



マスター「・・・・あなた、名前は?」

アイビー「アイビー・スカイブルーです。」

マスター「スカイブルー・・・・。どこの出身?」

アイビー「スターライト ショアです。」

マスター「そう。・・・もしかして、ご両親はサンセットバレーにいたことがない?」












 



アイビー「はい。母はサンセットバレーの出身です。」

マスター「やっぱり。」

サマンサ「何~?またマスターの透視能力?」

アイビー「透視・・・?」

サマンサ「マスターはね、魔女なんだよw」

アイビー「え?魔女って男の人もいるんですか?」












 



マスター「うちの家系がね、魔女の末裔って言われているのよ。うちの家は呪われていて、女性は短命なの。だから男が残るのよね。」

アイビー「へぇ~。すごいですね!」

マスター「私も小さい頃はサンセットバレーに住んでいたのよ。店の名前、House of the witchは魔女の家っていう意味。2がついてるのはサンセットバレーで伯父が1件目の店を構えていたからよ。」

アイビー「そうなんですね~。2っていうの、気になってましたw」












 



マスター「アイビーちゃんは何飲むの?」

アイビー「じゃあ、弱めのカクテルで。マスターのおすすめでお願いします。」

マスター「了解。」

サマンサ「私には聞いてくれないの~?」

マスター「あんたはいつものでしょ。」

サマンサ「さすがマスター。わかってるね~w」













 



サマンサ「マスターはね~、昔ダンサーだったんだよ。」

アイビー「そうなんですか?」

サマンサ「うん。でも足をケガしちゃって踊れなくなってからこのバーをはじめたの。」

マスター「芸能界の知り合いが多かったから、今ではすっかり有名人の隠れ家バーになっちゃったわ。」

アイビー「なるほど~。」

マスター「VIPルームもあるしね。ここは結界が張ってあるからパパラッチも寄り付けないのよ。」












 



アイビー「結界?」

マスター「魔女のつくる結界よ。邪のものを寄せ付けないの。」

アイビー「へぇ~。なんだか・・・すごいですね。」

マスター「入り口に2頭の像がいたでしょう?あの子たちががこの店を守護してくれてるのよ。」

サマンサ「人生相談もしてくれるしねw 面白い店だよ。」

アイビー「だから人気なんですね。」












 



サマンサ「マスター、最近暇なの?」

マスター「そうでもないわよ?VIPルームは埋まってるし。」

サマンサ「そうなの?誰かセレブでも来てるの?」

マスター「プライバシーに関わることは言えないわね。それよりサム、あいかわらずみたいね。」

サマンサ「なにが~?」












 



マスター「決まってるでしょ、男よ。あんたから男の匂いが一切しないわよ。」

サマンサ「だって~、いい男がいないんだよ。」

マスター「あんたは男運ないからね~。でも大丈夫よ。流れが変わってきてるわ。」

サマンサ「ホントに?!いつ出会えるの??」

マスター「あんたに下手なこというとすぐその気になっちゃうから今はやめておくわ。」











 



サマンサ「ケチ・・・・。」

マスター「アイビーちゃんのほうはなかなか難しい問題を抱えているようね。」

アイビー「え・・・?」

サマンサ「アイビーちゃん、彼氏できたの?!」

アイビー「いいえ・・・・。」












 



マスター「大丈夫よ。この問題はすぐ解決するわ。」

サマンサ「そうなの?」

アイビー「・・・・。」

マスター「しいて言えば価値観の違いってことかしらね。ちゃんと理解し合えれば問題なく進むわよ。」

サマンサ「ふぅ~ん・・・。いいな~、私も恋愛したい!」












 



アイビー「サムちゃん、レイさんとはどうして別れちゃったの?」

サマンサ「あいつのこと、わかったでしょ?女癖悪いのよね。」

アイビー「そうなんだ?」

サマンサ「最初はいいんだよ。付き合ってすぐはあの人優しいし、性格悪くないし。ただ女好きがひどくて。」

アイビー「そっかぁ。」

サマンサ「私が付き合ってたときも3人と浮気してたし、最初に許したのが悪かったのかもね。3回目にはとうとうダメだな~って気づいたんだ。」












 



サマンサ「アイビーちゃんの相手はどんな人なの?」

アイビー「・・・ちょっと・・・今は言えなくて。」

サマンサ「そうなんだ?」

アイビー「ごめんね・・・。落ち着いたらちゃんと話すから・・・聞いてくれる?」

サマンサ「もちろんだよ~。楽しみに待ってるね♪」

アイビー「うん。」












 



サマンサ「アイビーちゃんもだまされない様に気をつけてね!男って釣った魚に餌あげないやつ多いから。」

マスター「彼は大丈夫よ。」

アイビー「なんでわかるんですか?」

マスター「魔女の能力ってやつかしらね。いろいろと見えちゃうのよね。」

アイビー「へぇ~・・・。」












 



マスター「見えて困るようなことは見えないから安心しなさい。私が見えてるものはすべて助言するようにって神様が伝えてるから見えるのよ。」

アイビー「そうなんですね・・・。」

マスター「すべてが見えるわけじゃないのよ。自分のことは見えないしね。」

サマンサ「そうなんだぁ?ギャンブルとかに使えるような能力じゃないの?」

マスター「そういうのは一切見えないわよ。邪な心が働くと見えないようになってるみたい。」

サマンサ「へぇ~。神様ってケチだね。」













 



ララは朝早くにメモの住所へやってきた。


ララ「 (かわいらしいおうち・・・。) 」












 


ポストの住所を確認する。


ララ「 (住所はここで合ってる。名前も・・・。) 」












 



ララ「 (でもクリストファーなんて名前、ありふれてるわ。同姓同名かもしれないじゃない・・・。きっとそうよ。) 」



家の中から話し声が聞こえてきた。














 



慌てて家の影に隠れる。


クリス「じゃあ行ってくるよ。」













 



ルシア「何時ごろに帰れる?今夜はブランドットの3歳の誕生日よ。」

クリス「そういえばそうだったな。」

ルシア「私の両親も来れるそうよ。なるべく早く帰ってきてね。」

クリス「あぁ、わかった。」












 



ルシア「気をつけてね。」

クリス「あぁ。行ってくる。」

ルシア「いってらっしゃい。ブランドット、パパにいってらっしゃいは?」

ブランドット「いってらっちゃ~い。」

クリス「いい子にしてるんだぞ。行ってきます。」












 



ララ「 (クリス・・・・。) 」












 















 



ローガンのマンションを訪れたララ。
エレベーターをあがり、玄関の前に立つ。












 



ディーン「よぉ。」

ララ「ディーン?・・・どうしてここに?」

ディーン「ちょっといろいろあってw 泊めてもらってるんだ。」

ララ「そうなの?」













 



ディーン「ローガンに用事だよな?」

ララ「えぇ・・・・。」

ディーン「あがれよ。」












 



ディーン「ローガン、客だぞ。」

ララ「こんにちは。」

ローガン「よぉ。」












 



ララ「ごめんなさい。急に訪ねてきたりして・・・。」

ローガン「うん。」

ララ「・・・・・。」

ディーン「俺ちょっと出かけてくるわ。」












 



ディーン「ごゆっくり~。」


ディーンが部屋を出て行く。












 



ララ「・・・・。」

ローガン「紅茶ないけど、コーヒーでいいか?」

ララ「えぇ。」

ローガン「座ってろ。」












 



ララ「・・・・あのねローガン。」

ローガン「うん。」

ララ「さっき・・・・確かめに行ったの。あなたの教えてくれた住所。」

ローガン「そうか。」












 



ララ「ちょうど家から家族が出てきて・・・。」

ローガン「・・・・。」

ララ「クリスだったわ。」

ローガン「ふぅん。」












 



ララ「奥さんと子供も・・・。」

ローガン「そうか。」

ララ「今日は子供の3歳の誕生日だそうよ。」












 



ローガン「よかったじゃないか。」

ララ「え・・・?」

ローガン「深入りする前にわかっただろ。」

ララ「・・・・。」

ローガン「バレたらお前も被害被ることになるからな。慰謝料の問題とか。」












 


ララ「慰謝料・・・?」

ローガン「最近多いぞ。浮気が発覚した女房が証拠集めて弁護士のとこにやってくる。証拠があれば勝てるからな。」

ララ「・・・・。」

ローガン「女ってのは旦那よりも相手の女を強く恨む。お前も慰謝料請求されるかもしれないぞ。」

ララ「そういう問題・・・?」

ローガン「そういう問題だよ。」












 



ララが立ち上がる。


ローガン「既婚者なんかとはさっさと別れてほかの男探すんだな。」












 



ララ「そんなこと言われてすぐに別れられるわけないでしょう?!」

ローガン「・・・・。」

ララ「人を好きになるってそんなに簡単に気持ちを整理できるものじゃないわよ!」

ローガン「・・・・。」

ララ「あなたみたいに人を好きになったことない人にわかるわけない!」











 



ローガン「わかりたくもないね。」

ララ「第一なんで彼をつけたりしたのよ!どうして私に話したりしたの?なにも知らなければ私はずっと幸せだったのに!」

ローガン「・・・・。」

ララ「聞きたくなんてなかった!」












 



ローガン「いいかげんにしろ。」

ララ「・・・・。」

ローガン「お前、自分のことしか考えてねぇだろ。自分一人が騙されてたわけじゃないんだぞ。」

ララ「ローガンだって女の子と・・・。」












 



ローガン「俺は既婚者や彼氏持ちとは寝ない。後腐れない相手じゃないと選ばないし、お互いそういう約束を交わしてる。お前の男と一緒にすんな。」

ララ「・・・・。」

ローガン「相手の奥さんと子供のことを考えろ。」












 


ローガン「頭冷やせ。」


ローガンが部屋を出て行く。












 



ララ「・・・・。」