突然のキス



 


BiBi撮影所。
アイビーたちは仕事が終わったあとにコーヒーを飲みながらおしゃべりしていた。













 



ロミオ「そろそろ帰るか。」

マロン「ねぇ、このあとみんなで呑みにでもいかない?」

アイビー「いいですね♪」

クリスティーナ「行く~♪ロミオさんは?」

ロミオ「まぁ・・・・たまにはいいか。」

マロン「そうこなくっちゃ~♪」












 



4人がスタジオを出る。


マロン「いつものバー、今日は空いてるかな~?」

クリスティーナ「平日だから大丈夫じゃないですか?」

マロン「おなかもすいちゃったね~。」

クリスティーナ「早く行きましょ~♪」











 



アイビー「あ・・・。」

ロミオ「どうした?」

アイビー「忘れ物しちゃいました。」













 



アイビー「先に行ってて下さい。すぐ追いつきますから。」

マロン「大丈夫?」

アイビー「はい。大丈夫です。取りに行ってきます。」













 


アイビーがスタジオへ戻って行く。


マロン「じゃあ先いこっか?」












 



ロミオ「お前ら、先に降りてろ。」

マロン「え?ロミオちゃんは?」

ロミオ「俺はここの責任者だ。エレベーターの鍵もかけないといけないしな。」

クリスティーナ「じゃあ・・・。行く?」

マロン「そうだね。じゃあ先行って待ってるね。」












 


マロンとクリスティーナがエレベーターに乗り込む。


ロミオ「食いもん適当に注文しといてくれ。」

クリスティーナ「はぁ~い♪」









 



アイビー「あった・・・。」













 



アイビー「 (早く戻らないと。) 」













 



アイビーがエレベーター前にやってくる。


アイビー「あれ?ロミオさん、待っててくれたんですか?」













 



ロミオ「俺が鍵持ってるからな。忘れ物はあったか?」

アイビー「はい。」

ロミオ「そうか。大丈夫だったか?」

アイビー「え?なにがですか?」

ロミオ「ここ、出るからな。」

アイビー「や、やめてくださいよ~。」












 



ロミオ「行くぞ。」

アイビー「はい。(出るって・・・ホントかな?) 」


二人がエレベーターに乗り込む。













 



アイビー「うわっ!」


エレベーターの入り口でアイビーがつまづく。
とっさにロミオがアイビーの体を支えた。












 



ロミオ「大丈夫か?」

アイビー「はい・・・。すいません。」












 



アイビー「ヒールでつまづいちゃって・・・・。」

ロミオ「おう。」












 



アイビー「あの・・・・もう大丈夫ですから・・・・。」

ロミオ「・・・・。」

アイビー「ロミオさん・・・?」












 



ふいにロミオがキスする。


アイビー「 (え・・・?) 」












 



何事もなかったかのようにロミオがエレベーターに乗り込む。


ロミオ「早く乗れ。」

アイビー「は、はい・・・・。」











 



アイビー「 (なに今の・・・?キス、したよね??) 」













 



アイビー「 (えーーー??) 」













 



ララとクリスはバーにいた。













 



クリス「思ったより早く帰ってこれてよかったよ。」

ララ「お土産ありがとう。」

クリス「うん。」













 



ララ「出張多いと大変でしょう?」

クリス「そうでもないよ。オフィスに閉じこもってるよりはだいぶ楽かな。」

ララ「そうなの?」

クリス「僕には合ってるのかもしれないな。」













 



ララ「疲れてない?」

クリス「ちょっとね。でも君の顔を見たら疲れなんて吹き飛んだよ。」

ララ「ふふっ。それはよかったわ。」

クリス「ちょっと踊らないか?」

ララ「あら、踊れるの?」

クリス「へたくそだけどねw」

ララ「お相手いたしますわw」













 



二人がダンスフロアへ移動する。













 


クリス「君に会いたくてたまらなかったよ。」

ララ「私もよ。」

クリス「ホントは毎日会いたくてたまらないんだ。」

ララ「意外と情熱的ね、クリスって。」

クリス「かもしれないな。」













 
 


クリス「ララ、君はホントに綺麗だ。」

ララ「もう・・・。」

クリス「本当だよ。今まで会った女性の中でも、君みたいに綺麗な人はいなかった。」

ララ「クリスったら・・・。」













  



クリスがララの頬に触れる。


クリス「愛してるよララ。」

ララ「えぇ。私も・・・。」

クリス「ララ・・・・。」












 


クリスがララの耳元でそっとささやく。

クリス「今夜は君を帰したくない。」

ララ「え・・・?」

クリス「君と一晩中・・・・。」












 




ララ「クリス・・・・。」

クリス「ダメかな?」

ララ「・・・・私、はじめてだし・・・。」

クリス「大丈夫。僕を信じて。」

ララ「・・・・えぇ。あなたを信じるわ。」













 



クリス「本当に、いいのかい?」

ララ「えぇ。・・・・怖がっていても仕方ないものね。」

クリス「嬉しいよララ。」












 



クリス「キスしてくれ。」

ララ「でも、人が見てるわ。」

クリス「平気だよ。今は僕たちだけの世界だ。」












 













 



バーを出た二人はホテルへやってきた。
エレベーターで部屋へ向かう。













 



ララ「 (大丈夫よララ。彼なら信じられる・・・。) 」