深夜の二人



 



アイビーとロミオはバーに来ていた。













 



ロミオ「そろそろ帰るか。」

アイビー「うん。」


二人が店を後にする。











 



深夜の街を走る。












 



ロミオ「お前、明日は仕事か?」

アイビー「午後から。ロミオさんは?」

ロミオ「俺もそのくらいだな。」












 



アイビー「星・・・。」

ロミオ「今日はいっぱい見えるな。」

アイビー「もう秋ですもんね。」

ロミオ「寒くないか?」

アイビー「平気です。」












 



車がロミオの古倉庫前までやってきた。


アイビー「 (あれ・・・?) 」












 
 


ガレージに車を停めて降りる。


アイビー「あの・・・。」












 
 
 

ロミオ「なんだ?」

アイビー「送ってくれるんじゃなかったの・・・?」

ロミオ「帰りたいのか?」












 



アイビー「・・・・。」

ロミオ「嫌なら送っていく。」

アイビー「嫌じゃないけど・・・。」












 



ロミオ「・・・あがれ。」

アイビー「・・・はい。」


ロミオが階段を上っていく。












 



アイビー「 (男の人の家にあがるってことはやっぱり・・・・そうゆうことだよね?) 」












 



アイビーが階段を上っていく。


アイビー「 (新しい恋かぁ・・・。私、もう好きになっちゃってるのかな・・・?) 」












 



上で待っていたロミオがアイビーを抱きしめてキスする。


アイビー「 ! 」












 



アイビー「 (なんか私・・・・どんどんロミオさんのペースに巻き込まれていっちゃってる・・・・。) 」












 



二人はキスしたままゆっくりと寝室のほうへ移動していく。












 



アイビー「ロミオさん・・・。」

ロミオ「なんだ?」

アイビー「よくここに女の子入れてる?」

ロミオ「いや。なんでだ?」

アイビー「そういうことよくあるのかと思って・・・。」










 



ロミオ「ここに女が来たのはお前で2人目だ。」

アイビー「ミランダさんを含めて?」

ロミオ「いや。」

アイビー「・・・・。」

ロミオ「あいつとは付き合いが長いんだ。」

アイビー「そうなんだ・・・?」

ロミオ「気になるか?」

アイビー「うん・・・・。」

ロミオ「・・・・そのうちな。」

アイビー「そのうちって・・・・。」











 





ロミオがアイビーの唇を塞ぐ。












 


















 


ロビンとディーンの家。
ベッドに入る前におしゃべりをしている二人。











 



ディーンの携帯が鳴る。


ロビン「1時だよ?こんな時間に誰?」

ディーン「職場かな・・・?」


ディーンがベッドから起き上がる。












 


電話に出る。


ディーン「もしもし。」












 


ディーン「・・・うん。・・・・わかった。すぐ行く。」

ロビン「 ? 」


ディーンが電話を切る。












 



ディーンが急いで着替える。


ロビン「どこ行くの?」

ディーン「病院に行ってくる。ラトが事故って今うちの病院にいるらしい。」

ロビン「え?」

ディーン「先に寝てて。」












 
 


ロビン「ちょっと待ってよ。なんで今行くわけ?夜中だよ?見舞いなら明日に・・・。」

ディーン「たいしたことないらしくてすぐ帰れるらしいんだ。だから迎えに行ってくる。」

ロビン「なんで?なんでディーンが行くの?」












 



ディーン「実家遠いし、頼れる人いないだろ?」

ロビン「やだ。行かないで。なんでディーンなの?ほかにかわりはいるでしょ?」

ディーン「親友が頼ってきてるのに見捨てられないだろ?」











 



ロビン「もう夜中の1時だよ?こんな時間に呼び出すなんて非常識だよ。」

ディーン「しょうがないだろ?事故ってパニクってるみたいだし。」

ロビン「ダメ。絶対行かせない。」

ディーン「ロビン・・・わかってくれ。」

ロビン「いやよ。わかんない!行かないで。」

ディーン「頼むよ。すぐ戻るから。」










 



ロビン「ディーン!」


ディーンが部屋を出て行く。












 



ロビン「 (なんでよ・・・・・。) 」













 



病院からディーンとラトーシャが出てくる。
時間はすでに4時を回っていた。












 



ラトーシャ「ごめん・・・・泣いたりして。」

ディーン「俺の顔みたら安心したんだろ?」

ラトーシャ「・・・・うん。」

ディーン「もう落ち着いた?」

ラトーシャ「うん。」













 



ディーン「ホントにどこも怪我はないのか?」

ラトーシャ「うん・・・・。お医者さんは後から来るときもあるって言ってたけど。」

ディーン「あぁ。ムチウチなんかはな。明日もまた検査に来いよ。」

ラトーシャ「うん・・・。」












 



ディーン「無事でよかったよ。電話きたときはマジで焦ったぞ。」

ラトーシャ「ごめんね。夜中なのに・・・。寝てた?」

ディーン「いや・・・。」














 



ラトーシャ「明日も仕事だよね?」

ディーン「あぁ。明日は夜勤だから平気だ。」

ラトーシャ「そっか・・・。」

ディーン「帰るか。アイビーたちは家にいるんだろ?」

ラトーシャ「うん。」












 



ディーンの車で二人はシェアハウスへ向かう。












 



ラトーシャ「ディーン・・・。」

ディーン「ん?」

ラトーシャ「ロビンちゃんには伝えてきたの?」

ディーン「あぁ。」











 



ラトーシャ「大丈夫だった?」

ディーン「大丈夫だろ?」

ラトーシャ「ごめんって謝っといて。」

ディーン「あぁ。わかった。」












 




ディーン「そういえばお前さ。」

ラトーシャ「え?」

ディーン「好きなやついるって言ってただろ?どうなったんだ?」

ラトーシャ「べつにどうも・・・。」

ディーン「そうなのか。」











 
 
 

ディーン「告白すればいいのに。」

ラトーシャ「・・・・彼女いるんだって。」

ディーン「そっか~、残念だな。・・・・まぁ、そのうちいい人現れるよ、お前なら。」

ラトーシャ「・・・・うん。」












 
















 



ラトーシャ「わざわざありがとうね。」

ディーン「あぁ。」

ラトーシャ「ディーン・・・・。」

ディーン「ん?」











 




ラトーシャ「ごめんね。迷惑かけて・・・。」

ディーン「ホントだよ。マジ心配したぞw」

ラトーシャ「・・・。」












 



ディーン「軽い接触だけで済んでよかったよ。自転車はマジで気をつけろよ?」

ラトーシャ「うん・・・。」

ディーン「ていうか職場まで自転車で通うの危ねぇだろw なにかんがえてんだ。」

ラトーシャ「交通費浮かそうと思って・・・。」

ディーン「お前、今日みたいに遅い日もあるんだろ?女なんだからもうちょっと自分の身守れよ?」

ラトーシャ「・・・うん。」










 




ディーン「遅くなるときはちゃんと電車で通え。」

ラトーシャ「・・・わかった。」

ディーン「じゃあな。」

ラトーシャ「ディーン・・・。」

ディーン「なんだ?」

ラトーシャ「・・・・おやすみ。」

ディーン「あぁ。おやすみ。」












 



ディーンが立ち去る。