女の嫉妬



 



ラトーシャ「ディーンのおうちに?」











 



ラトーシャ「なんであたしを・・・?」

ディーン『いつもお世話になってるから招待したいだって。』

ラトーシャ「でも・・・・。」

ディーン『なんか浮気を疑ってるみたいなんだよ。俺たちのこと。』

ラトーシャ「え?なにそれ・・・。」













 



ディーン『違うって言っても聞かなくてさ~。浮気してないなら連れてこられるでしょ、だって。マジかんべんしてほしいよなw』

ラトーシャ「・・・・。」

ディーン『土曜日の晩は開いてる?一度だけでいいから会ってやってほしいんだ。』

ラトーシャ「・・・うん・・・・。」

ディーン『ホントごめんな。今度おごるからさ。』

ラトーシャ「・・・・うん。」

ディーン『じゃあ土曜日な。』












 



電話を切る。
しばらく携帯をみつめるラトーシャ。


ラトーシャ「 (ディーンはあたしの前ではいつも彼女の話はしなかった。だから彼女がいたことなんて忘れられたし平気にできた。) 」













 



ラトーシャ「 (でも二人が一緒のところなんて見たら・・・・あたし平気でいられるのかな?) 」












 



土曜日。
ラトーシャは一軒の家の玄関前に立つ。


ラトーシャ「 (来ちゃった・・・。) 」










 


ラトーシャ「 (あたし・・・なにやってるんだろ・・・・。) 」













 


緊張しながらチャイムを鳴らす。


ロビン「はぁ~い!」


勢いよく玄関が開いて、ロビンが現れた。


ロビン「いらっしゃ~い。待ってたよ~。」

ラトーシャ「こんばんは。お招きいただいてありがとうございます・・・。」

ロビン「あははっ。こちらこそわざわざ来てくれてありがとうね!ディーン!ラトちゃん来たよ~。」












 


ディーンが部屋の奥からやってきた。


ディーン「よぉ。いらっしゃい。」

ラトーシャ「うん。」

ディーン「今日は朝からバタバタだったんだぞ?お前が来るからって掃除したり・・・。」

ロビン「もう!言わない約束でしょ~。」

ディーン「あ、ごめんwww」












 


ロビン「ていうか・・・それ一緒のパンツ、だよね?」

ラトーシャ「あ・・・・ホントだ。」

ロビン「色違いだぁ~。あははw なんか気が合うかもね、あたしたちw」

ラトーシャ「そうかも・・・。」












 



3人は小さいキッチンでロビンの作った料理を食べる。


ディーン「見た目よりはいけるな。」

ロビン「なによそれ~。がんばって作ったんだからね!」












 


ラトーシャ「おいしいよ。」

ロビン「ホント?」

ディーン「よかったな。ラトは料理人だから、プロに褒められたじゃんw」

ロビン「そうなんだ~?」

ラトーシャ「ロビンちゃんはなんの仕事してるの?」

ロビン「あたし?探偵!」

ラトーシャ「探偵?」

ロビン「そっ。子供のころからの夢だったんだ~。でもこれが意外と地味な仕事で大変なんだけどね~。」













 


ラトーシャ「へぇ~。どういうことするの?」

ロビン「浮気調査とかがほとんどだけど、たまに人探しとかかな~。」

ラトーシャ「へぇ~・・・・。警察みたいだね。」

ロビン「うんうん。」

ディーン「こいつほっといたら俺の浮気調査もやりだしそうだったからなw」












 


ロビン「だって~、毎週のように会ってるでしょ?そりゃあ怪しむわよ~。」

ディーン「ホントに浮気してたら女と会ってるなんて言わね~ってw」

ロビン「いやいや、最近はわかんないからね~。」












 


ディーン「俺たちは親が昔からの知り合いだからっていうので、小さいころからよく遊んでたんだよな。幼稚園からずっと学校も一緒だったし。だからもう家族みたいなもんなんだよ。な?」

ラトーシャ「うん。ディーンの双子の妹とあたしはずっと親友だし。今も一緒にルームシェアしてるから。」

ロビン「へぇ~。そうなんだ?アイビーちゃんだっけ?」

ラトーシャ「うん。」

ロビン「私も今度遊びに行きたいな。ルームシェアのおうち。」










 



ラトーシャ「よかったら是非・・・・。」

ディーン「ロビン、これで俺たちの疑い晴れただろ?」

ロビン「そうだね~。でもホント不安だったんだよ?ディーンは記念日の日もラトちゃんに会いにいっちゃうし。」

ディーン「あれはホントごめんってw」

ラトーシャ「なにもないから。心配しなくていいよ。」











 


ロビン「うん。そうだね。」












 



ロビン「ここ1階が大家さんで2階が賃貸なんだけどね~。大家さんこぉ~んな太ったおばちゃんでねw 階段あがるのがつらいんだってw だから賃貸にしたらしいよw」

ラトーシャ「そうなんだ?最初知らなくて1階に行きそうになっちゃった。」

ロビン「ははっ。よく間違われるみたいw 郵便が大家さんのところに届くんだよね~。でも安いしすごく気に入ってるんだ~。」

ラトーシャ「へぇ~。綺麗だし、わりと広いよね。」

ロビン「うんうん。大学のときから住んでたんだけど、そこにディーンが転がり込んできたってわけw」

ラトーシャ「そうなんだ?」












 



ロビン「ねぇねぇラトちゃんは恋人いないの?」

ラトーシャ「え・・・・うん。」

ロビン「好きな人は~?」

ラトーシャ「まぁ・・・・気になる人なら・・・。」

ディーン「そういえばこないだどうだったんだ?」











 



ロビン「こないだってなに?」

ディーン「デートだったんだよな?」

ラトーシャ「いや、デートっていうか・・・。」

ディーン「違うの?」

ラトーシャ「ちょっと遊んでただけだし・・・。」

ロビン「へぇ~。告白はしないの?」












 



ラトーシャ「そういうの、ガラじゃないっていうか・・・。」

ロビン「え~そんなことないよ~。今は女の子のほうからもガンガンいかないとね!草食男子増えてるからw」

ラトーシャ「そうだね。」

ロビン「ディーンもこっちからアプローチしてるのに最初全然気づいてくれなくてさ~。結局あたしから告ったんだよね~。」

ディーン「え?そうだったの?」

ロビン「ほら、やっぱり気づいてなかったw 鈍感だからさ~w」

ラトーシャ「そうだね。」













 



ロビン「ラトちゃん連絡先交換しない?」

ラトーシャ「え?」

ロビン「なんかファッションの趣味も似てるし、あたしたち気が合いそうじゃない?」

ラトーシャ「・・・そうだね。」

ロビン「今度一緒に買い物行こうよ。ねっ?」












 



ラトーシャ「うん・・・。」












 



帰る時間になり、玄関まで送る二人。


ラトーシャ「ありがとう。お食事も、おいしかった。」

ロビン「よかったらまた遊びに来てね!」

ラトーシャ「うん。」












 



ディーン「遅くなっちゃったな。俺送ってくよ。」

ラトーシャ「大丈夫。ここから駅近いし。」

ディーン「でもこの辺結構治安よくないから。」

ラトーシャ「慣れてるから。平気だよ。」











 



ロビン「ディーン、送ってってあげて。」

ディーン「うん。」

ラトーシャ「でも・・・・悪いし。」













 



ロビン「いいのいいの。女の子なんだし。こういうときは甘えないと。」

ラトーシャ「・・・いいの?」

ロビン「もちろん♪すぐ返してくれれば全然いいよ~w」

ディーン「俺は物じゃねーっつーのw」

ラトーシャ「じゃあ、お願いします。」

ロビン「うんw じゃあ気をつけてね!」

ラトーシャ「うん。ありがとう。おやすみなさい。」

ロビン「おやすみ~!」














 



ラトーシャとディーンが階段を降りていく。
ロビンは二人の後姿を見送っていた。













 















 



ディーン「今日はわざわざありがとな。」

ラトーシャ「うん。こちらこそ・・・もてなしてもらって・・・。」

ディーン「これであいつも安心したかもなw」












 



ラトーシャ「いい子だね。ロビンちゃん。」

ディーン「あぁ。気が強いけどな~。」

ラトーシャ「そうなんだ?」

ディーン「喧嘩してもいつも俺が折れるしw まぁ俺が悪いことが多いんだけどさw」

ラトーシャ「へぇ~。」













 



ディーン「でも二人とも、仲良くしてくれて嬉しい。」

ラトーシャ「え・・・?」

ディーン「でも二人が俺より仲良くなっちゃったらちょっと悲しいけどなw 呑み友達がいなくなるしw」













 



ディーン「ただいま~。」


ラトーシャを送って帰ってきたディーンが玄関を開けると下着姿のロビンが立っていた。













 



ロビン「おかえり。」

ディーン「どうしたんだ?そんなカッコで。」

ロビン「ムラムラする?」

ディーン「え・・・?」













 



ロビン「誘惑してんの。」

ディーン「ロビン・・・?」

ロビン「ねぇ、エッチしよ?」

ディーン「急にどうしたんだよ?」












 



ロビン「ねぇ、いいでしょ?しよ?」

ディーン「ロビン?」

ロビン「しぃ~。」













 




ロビンがディーンの唇をふさぐ。


ロビン「 (ディーンはあたしのもの。誰にも渡さない。) 」













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薄暗い寝室。
ベッドの上で絡み合う二人。


ディーン「ハァハァ・・・。」

ロビン「ディーン。」













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ロビン「あたしのこと、好き?」

ディーン「もちろん・・・好きだよ。」

ロビン「どのくらい?今までの中で一番好き?」

ディーン「あぁ・・・・。」












 



ロビン「愛してる?」

ディーン「あぁ。」

ロビン「愛してるって言って。」

ディーン「ロビン・・・愛してるよ。」

ロビン「あたしも・・・愛してる。」












 


ロビン「アァ・・・・・・ディーン・・・・・。」