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Blue Sky ~sims3 story~ へようこそ。
ディーンが勤務先の病院から出てきた。
ディーン「 (たまには飲みに行くか。久しぶりだもんな。) 」
携帯を取り出し登録された番号にかける。
呼び出し音が鳴り続ける。
電話の相手はいっこうに出る気配はない。
ディーン「 (あいつ、こないだも出なかった。いつもなら折り返し電話かけてくるのに。メールも返信こないし、なんなんだよ。) 」
ディーン「 (イライラしてきた・・・。) 」
ディーンが駐車してある自分の車に乗り込んだ。
アイビーとラトーシャは夕食をとっている。
今日の当番はラトーシャだった。
アイビー「これ何入れたの?すっごくおいしい。」
ラトーシャ「ホント?今度教えるよ。」
アイビー「うん♪」
ラトーシャの携帯が鳴り響く。
ラトーシャ「ちょっとごめん。」
アイビー「電話?」
ラトーシャ「うん。」
表示された名前を見つめる。
ディーンからだ。
ラトーシャ「・・・・。」
アイビー「出ないの?」
ラトーシャ「うん・・・。」
アイビー「 ? 」
ラトーシャ「職場の人。飲みに行こうってしつこいんだ。」
アイビー「そっか。」
アイビー「変な人じゃないよね?大丈夫?」
ラトーシャ「うん。平気。」
アイビー「そっか。ならいいけど。」
ラトーシャ「・・・・・。」
アイビーが皿洗いをしているとチャイムが鳴り響いた。
アイビー「はいは~い。今行きま~す。」
玄関を開けるとディーンが立っていた。
アイビー「ディーン。そのかっこ、仕事帰り?」
ディーン「うん。ラトいる?」
アイビー「いるよ~。」
ディーン「あいつずっと家にいた?」
アイビー「うん。私が帰ってきたときにはもういたから3時間前くらいかな。」
ディーン「そうか・・・。」
アイビー「ラトに用事?」
ディーン「あぁ。あがっていいか?」
ラトーシャは部屋でパソコンに向かっていた。
コンコン
ラトーシャ「は~い。」
ディーン「俺。」
ラトーシャ「ディーン・・・?」
ディーン「入っていい?」
ラトーシャ「うん・・・。」
ディーン「忙しかった?」
ラトーシャ「いや。大丈夫・・・。」
ディーン「・・・。」
ラトーシャ「座って。」
ラトーシャ「仕事帰り?」
ディーン「あぁ。今日はまたちょっと戻んないといけないかもしんないからこのまま。」
ラトーシャ「はじめてみた・・・。」
ディーン「そうだな。」
ラトーシャ「ていうか、どうしたの?」
ディーン「どうしたのじゃねぇだろ。」
ラトーシャ「・・・・。」
ディーン「なんで電話でないの?家にいたんだろ?」
ラトーシャ「ちょうどご飯食べてたから・・・。あとでかけなおそうって思ってたんだよ。」
ディーン「この前もそう思って忘れたってわけか?」
ラトーシャ「あ・・・うん。」
ディーン「メールも?」
ラトーシャ「・・・うん。」
ディーン「嘘つくなよ。お前なんか変だぞ?」
ラトーシャ「そんなこと・・・・。」
ディーン「なんで急に避けだしたんだ?俺なんか悪いことした?」
ラトーシャ「ディーンのせいじゃないよ。」
ディーン「じゃあなんだよ。」
ラトーシャ「・・・・。」
ラトーシャ「・・・・こういうの・・・・よくないと思って。」
ディーン「こういうのって?」
ラトーシャ「ディーンには彼女いるし・・・・。」
ディーン「なにそれ。関係なくない?」
ラトーシャ「関係あるよ。」
ラトーシャ「ちょっと会いすぎじゃない?私たち。」
ディーン「・・・・。」
ラトーシャ「ロビンちゃんにも悪いし・・・・。私がロビンちゃんだったらきっと嫌だと思うから。」
ディーン「なんでそんなことお前が心配すんだよ。俺とロビンのことはお前には関係ないだろ。」
ラトーシャ「そうだけど・・・。ロビンちゃんとも知り合いになっちゃったし、気にしないわけにもいかないよ。」
ラトーシャ「もう・・・二人で飲みに行くのはやめよう?」
ディーン「・・・・。」
ラトーシャ「あたしも・・・・好きな人できたし・・・・。」
ディーン「・・・・。」
ラトーシャ「悪いけど・・・・。」
ディーン「お前本気で言ってんの?」
ラトーシャ「・・・・うん。」
ディーン「・・・・わかった。」
ディーン「もう誘わねぇよ。・・・・悪かったな。」
ラトーシャ「・・・・。」
ディーン「じゃあな。」
ディーンが部屋を出て行く。
ラトーシャ「 (ディーン・・・・。) 」
ロビンが玄関を開けるとディーンが立っていた。
ロビン「ディーン!」
ディーン「よぉ。」
ロビンが抱きつく。
ロビン「帰ってきてくれたんだね?ずっと会いたかったの。ごめんなさい、追い出したりして。」
ディーン「そうじゃないロビン。話があるんだ。」
ロビン「帰ってきたんじゃないの?」
ディーン「その前にちゃんと話したい。」
ロビン「話って?同棲のこと?私はまた戻ってきてくれたら・・・。」
ディーン「違う。ラトのことだ。」
ロビン「・・・・・ラトちゃんがなに?」
ディーン「ロビン、ラトと連絡とってるよな?」
ロビン「・・・・とってないよ。」
ディーン「嘘つくなよ。前うちに来たとき連絡先交換してただろ。二人で会ってたのか?」
ロビン「・・・・会ってたけど、買い物行ったりしてただけだよ。」
ディーン「あいつになに言ったんだ?」
ロビン「ラトちゃんが言ったの?私に言われたって。」
ディーン「あいつはなにも言ってない。」
ロビン「・・・・私たちの邪魔しないでって言ったのよ。」
ディーン「邪魔?」
ロビン「そうだよ。私とディーンが喧嘩したのも全部ラトちゃんのせいじゃない。」
ディーン「それは違うだろ。俺とお前の問題だよ。」
ロビン「違ってなんかないよ!あの子がいるせいで私が嫉妬してるのに、なんでわかんないの?」
ディーン「ラトは親友だって言ってるだろ?あいつとはなにもない!なんで信用できないんだよ。」
ロビン「信用できるわけないじゃん!相手はディーンのこと好きなんだよ?ディーン、女心が全然わかってない!」
ディーン「わかんねぇよ!」
ディーン「つきあうってなんなんだよ。お互いを信頼することじゃねぇの?」
ロビン「そうだけど、あの子はずっと好きなのに・・・。」
ディーン「なんで俺のこと信じられないわけ?俺はお前のことずっと信頼してたし大好きだったよ。」
ロビン「・・・なんで過去形なの?」
ディーン「・・・・もう無理だ。ごめん。なんか覚めた。」
ロビン「ディーン・・・・。」
ディーン「俺たちもうダメだろ。お互い信頼し合えてないのに。」
ロビン「そんなことないよ。まだ・・・。」
ディーン「俺がもう無理なんだ。・・・・・ロビン、別れよう。」
ロビン「嘘だよね・・・?冗談・・・。」
ディーン「冗談なんかじゃない。・・・・落ち着いたら荷物取りに来るわ。」
ロビン「ディーンやだよ。」
ディーン「じゃあな。」
ロビン「ディーン待ってよ・・・。ディーン!」
階段を下りるディーンの足音だけが聞こえた。
静まり返る部屋の中。
ロビンは呆然と立ち尽くしていた。
ロビン「ディーン・・・・。」
突然声をあげて泣き出す。
ロビン「 (いやだよディーン・・・・・。帰ってきて・・・・。) 」
ロビン「 (ディーン・・・・・。) 」