愛する二人



 


ララとクリスがホテルの部屋に入る。


クリス「君はこういうのが好きかと思ってここにしたんだけど・・・。」












 


クリス「気に入ってもらえたかな?」

壁紙はかわいらしいバラの柄、クリームホワイトのソファー、床は淡いピンク色。
ララの好きなタイプの部屋だ。


ララ「ホテルってこういう感じのものもあるのね。もっと派手なのかと思ってた・・・。」

クリス「ハハッ。客の好みに合わせていろんな部屋があるんだよ。」

ララ「そうなのね。」













 


クリス「紅茶でいいかい?ティーパックしかないけど。」

ララ「えぇ。ありがとう。」

クリス「座って待ってて。」












 


クリス「はい、どうぞ。」


クリスがテーブルにティーカップを置く。


ララ「ありがとう。」













 



クリス「なんで一人用のソファーに座ったんだい?こっちにおいでよ。」

ララ「そうね・・・。」

クリス「そんな急に襲ったりしないから大丈夫だよw」

ララ「えぇ。」












 



ララがクリスの隣に移動する。












 



すかさずクリスがララの肩を抱く。












 



クリス「そんなにこわばらないで。」

ララ「ごめんなさい。つい・・・。」

クリス「緊張してるんだね。かわいい人だな君は。」












 



ララ「クリス・・・私、なにもかも初めてだし、どうすればいいのかよくわからなくて・・・。」

クリス「大丈夫。全部僕に任せてくれればいいんだ。」

ララ「えぇ・・・。」

クリス「最初はちょっと痛いだろうし、こわいかもしれないけど・・・でも慣れてくるとよく思えるようになるよ。」

ララ「そう・・・なの?」

クリス「キスと一緒さ。キスだって最初は気持ちいいなんて思わなかっただろ?」

ララ「そうね・・・。そういえば。」













 
 


クリスがララを引き寄せキスする。


クリス「どう・・・?気持ちいいって感じる?」

ララ「えぇ・・・。クリスの唇、とっても柔らかい・・・。」












 


クリスがララを抱きしめる腕を強める。
さっきよりも激しいキス。


ララ「んっ・・・・。」









 


クリスが唇を離した。


クリス「先に僕からシャワーを浴びてくるよ。」

ララ「えぇ・・・。」

クリス「それとも一緒に入るかい?」

ララ「え?それはちょっと・・・はずかしわ・・・。」

クリス「言うと思ったよw」











 


クリスが立ち上がり、バスルームへ行く。


ララ「 (今日の下着・・・派手なのじゃなくてよかった・・・。あら?シャワー出たあとはまた服を着るのかしら?それともタオル??はじめてってなにもかも不安だわ・・・。) 」











 


ララ「 (でも大丈夫よ。クリスに任せていれば。彼は大人だもの・・・。) 」











 


ララ「 (こっちが寝室よね・・・?) 」


ララが立ち上がり隣の部屋へ入る。
薄暗い部屋の真ん中に大きなダブルベッドがあった。












 



ララ「 (ここで私たち・・・・。) 」













 


ふいに後ろから抱きしめられる。


ララ「クリス。」

クリス「シャワーあがったよ。湯船ためておいたから。」

ララ「えぇ。ありがとう。」












 



ララ「じゃあ私も入ってくるわね。」

クリス「僕が寝ないうちにね。そんなに待てないよ?」

ララ「そんなにせかさないで。私緊張してるのよ。」

クリス「ごめんごめんw 待ちきれなくて・・・。早く君の肌に触れたいんだ。」

ララ「えぇ・・・。ちょっと待っててね。」












 



ララがバスルームへ入っていく。












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ゆっくりと湯船につかるララ。


ララ「 (お風呂に入ったら急に緊張感が増してきたわ・・・。本当に大丈夫かしら私・・・。) 」












 



ララ「 (いけない。いつもの癖でついゆっくり入りすぎちゃったわ。クリス起きてるかしら・・・?) 」











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ララは鏡に映る自分の姿を見つめる。


ララ「 (もうちょっとダイエットしておけばよかったわね・・・。) 」












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ララ「 (ララ・・・あなたは今から一人の女になるのよ・・・。覚悟はいい?) 」












 



ララがバスルームから出てきた。


クリス「やっと出てきた。湯船で寝ちゃってるんじゃないかと心配したよw」

ララ「ごめんなさいw ついいつもの癖で。」












 



ララが緊張した面持ちでゆっくりとベッドに腰掛ける。












 



クリス「ララ、こっちへ。」


すかさずクリスがララを引き寄せる。












 



クリスの唇がゆっくりと重なる。
さっきより長くてやさしいキス。












 



クリス「ララ、愛してるよ。」

ララ「私も・・・。」

クリス「こうなることをずっと夢に見てたんだ。」












 



ゆっくりとララの体を押し倒してキスする。


ララ「んっ・・・・。」


クリスがララのバスローブをゆっくりと脱がせる。
裸になる二人。













 



クリス「きれいだよララ。」

ララ「恥ずかしいわ・・・。もうちょっと暗くしない?」

クリス「だめだよ。もっとちゃんと君の体を見たい。」

ララ「クリス・・・。」












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クリスの体が覆いかぶさる。


ララ「 (クリス・・・愛してる・・・・。) 」












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クリス「ララ・・・・。」













 

















 



仕事が終わり家路に着くアイビー。
地下鉄の駅から出てくる。
アイビーの携帯が鳴り響く。












 



アイビー「ロミオさん・・・?」












 


アイビーが電話に出る。


アイビー「もしもし。」

ロミオ『お前、今なにしてんだ。』

アイビー「今?家に帰ってるところです。」












 


ロミオ『どのへん?』

アイビー「今ちょうど地下鉄降りたところです。もうすぐ家です。」

ロミオ『あ~そっか。じゃあいいわ。すまん。』

アイビー「なにかあったんですか?」












 


ロミオ『いや、暇だったらこれから飲みにでも誘おうかと思ったんだが・・・もう家ならしかたないな。また今度にするよ。』

アイビー「え・・・?」

ロミオ『お疲れさん。気をつけて帰れよ。』

アイビー「はい・・・。」












 


電話を切る。


アイビー「 (ロミオさんからの・・・お誘い・・・・?) 」












 


アイビーが少し考えてから再び地下鉄へ入っていく。


アイビー「 (会いたい・・・。) 」