嘘 Day:2012.04.14 00:11 Cat:ビーチアパート編 J「付き合ってるのか・・・。」シン「まぁな。」クレア「・・・・・。」シン「あんたはなんでここに?あ、もしかして、迎えに来てくれたとか?」J「あぁ。」シン「そっか。ありがとね、わざわざ。」 シン「じゃあ俺も一緒に頼みます。」J「あぁ。了解。」 シン「なんか悪いね。俺まで。」J「二人とも、ヴィクトリアの家でいいのか?」シン「あぁ。お願いします。」 シン「あんた、医者だったっけ?」J「あぁ。君は、学生か?」シン「うん。大学4年だよ。」J「クレアと同じ大学なのか?」シン「いや、俺はこっちの大学。夏休みで遊びに行ってたんだ。」J「そうか。」クレア「・・・・・。」 一軒の家の前に泊まる。J「着いたぞ。」クレア「ありがとう。」J「あぁ。」J「じゃあな。」クレア「寄っていかないの?」 J「ヴィクトリアたちも忙しいだろ。」クレア「・・・・そっか。」J「それに明日の式で会えるしな。」クレア「うん・・・・。」 J「二人とも、長旅で疲れてるだろ。明日も大変なんだからゆっくり休んどけよ。」シン「あぁ。サンキュ。」クレア「うん・・・・。」クレアは車が角を曲がって見えなくなるまで見つめていた。シン「まだ好きなんだな。」クレア「・・・・。」 シン「ごめんな、嘘ついて。」クレア「なんであんなこと言ったの?」シン「昔殴られたときのこと思い出して、いじわるしたくなった。」クレア「・・・・バカ。」シン「あと、かまかけたんだよ、あいつに。」クレア「え・・・・?」シン「大丈夫だよ。あの様子じゃ、あいつだってきっとお前のことまだ好きだって。」クレア「・・・・。」シン「今からでも遅くねぇから。あいつんとこ行けよ。」クレア「・・・・。」シン「じゃあ俺はユウナとの愛の巣に帰るわ。またな。」シンが去っていく。その後姿を見送るクレア。 クレア「・・・・。」 玄関のチャイムを押すと、すぐにヴィクトリアが出てきた。ヴィクトリア「は~い。」クレア「ただいま、お姉ちゃん。」ヴィクトリア「クレア!」 ヴィクトリア「おかえり~!疲れたでしょ?」クレア「ちょっとね。」ヴィクトリア「あがってあがって!」ヴィクトリア「カイトは夕方まで帰れないんだけどね。今日はメアリーんちに泊まるんでしょ?」クレア「うん。・・・・ねぇ、お姉ちゃん。」クレア「Jの家、知ってる?」ヴィクトリア「もちろん知ってるけど。そういえばJは?迎えにきたはずだよね?」クレア「うん。・・・・帰った。」ヴィクトリア「そうなの?遠慮しなくていいのにねぇ。」 クレア「Jの家教えて。」ヴィクトリア「・・・・うん。いいけど。」クレア「私、行かなきゃ。」ヴィクトリア「大丈夫よ、ここからすぐ近くだから。」家の場所を教わったクレア。歩いていける距離だ。クレア「ありがとう。」ヴィクトリア「うん。メアリーたちに遅くなるって連絡しとこうか?」クレア「うん。お願い。」ヴィクトリア「わかった。」クレア「じゃあね。」 クレアが足早に去っていく。ヴィクトリアはそれを見送った。 ヴィクトリア「 (二人とも、素直になるのよ・・・・。) 」 教わった住所にたどり着く。小さな一軒家だ。ビーチアパートに比べればだいぶ小さいが、一人で住むにはちょうどいい大きさだ。窓から明かりがもれている。 クレア「 (車あるし、でかけてないよね・・・・。) 」胸が高鳴った。チャイムを押す。 URL Comment(0)Trackback(0)Edit