新居 Day:2012.04.23 16:50 Cat:スカイブルー家 3代目 ヴィクトリアとカイトの結婚式から半年が過ぎ、クレアが大学を卒業した。卒業後、Jの元へやってきたクレアを空港まで迎えに行く。ここはスターライト ショア。Jの転勤先の病院のある街だ。サンセットバレーより都会だ。J「疲れてないか?」クレア「大丈夫だよ。」J「街中からちょっと離れてるんだけど、もうすぐ着くよ。」クレア「新しい家?」J「そう。」クレア「どんなとこなの?マンションとか?」J「着いてからのお楽しみだ。」クレア「え~。」J「ははっ。」J「着いたぞ。」車から降りた。 小高い丘の上に建つ白い一軒家。周りにはなにもなく、見晴らしがいい。ビーチアパートよりも倍以上大きい家だ。 クレア「(二人で・・・・ここに?) 」 階段を上がり、玄関に入った。 J「どう?気に入った?」 広いキッチンとダイニングルーム。室内に噴水まである。 ダイニングルームの壁にはデジタル水槽。朝にはここから明るい光が差し、一日のはじまりを告げる。 J「・・・・クレア?」クレア「・・・・今日からここに・・・・二人で住むの?」J「そうだよ。お前が大学に行ってる間、狭い家で一人暮らししてたからな。貯金はあったんだ。」 J「半年前にお前がアメリカ戻ったあと、この家作ったんだよ。俺は1ヶ月前から住んでるけど。」クレア「広すぎて・・・・びっくり。」J「そうか?俺はちょうどいいと思うけど。」 いきなりクレアが抱きついた。J「おぅwww」 クレア「二人のために用意してくれたの?」J「そうだよ。」クレア「嬉しい・・・・。」 J「よかった。勝手に立てたから、気に入るかどうか不安だったんだ。」クレア「すっごく素敵!」J「実はまだあるんだ。」クレア「え?」 クレアがJの腕から降りる。Jが膝をついた。クレア「!」J「クレア、俺と結婚してくれ。」Jがポケットから箱を取り出して差し出す。眩いばかりに輝く指輪。クレア「ホントに・・・?」J「あぁ。早いかな?w」クレア「ううん!」薬指に指輪をはめる。クレア「・・・・素敵!」J「返事は?」 クレア「もちろん!私をJのお嫁さんにしてください。」J「ははっ。こちらこそw」クレアが抱きついた。J「よかった・・・。」クレア「信じられない・・・・。私、幸せすぎてこわいよ。」J「俺も。」クレア「もう絶対離れないからね。」J「あぁ。一生離さない。」 J「やっと一緒になれる。半年間、待ち遠しかったよ。」クレア「私も。・・・・J、愛してる。」J「俺も愛してる。」 その晩二人ははじめて一緒のベッドで眠った。そして今日からは毎晩このベッドで眠ることになる。 森に囲まれた丘の上の家は、静かな夜を迎えていた。虫たちとフクロウの鳴き声だけが静かに響いていた。 翌朝、早めに起きたクレアが朝食を用意していた。 Jがキッチンへやってくる。クレア「おはよ~。」J「おはよう。早いな。」クレア「初日だもんね♪将来の旦那様に朝食を作ってあげなくちゃ。」J「無理しなくていいのに。」クレア「やりたいのw」J「そうかw」クレア「座って。もうできるから。」 揃って朝食を食べる。クレア「おいしい?」J「あぁ。うまい。ありがたいな、毎日ご飯作ってくれる人がいるって。」クレア「これから毎日お作りしますわ♪」J「楽しみだw」J「今日は早めに帰ってこれるかも。」クレア「ホント?」J「夕方には帰るよ。」クレア「じゃあその間にちょっと街に降りてみようかな。」J「おう。大きい街だから、迷子になるなよw」 クレア「J、猫飼いたいんだけど・・・・。」J「猫?」クレア「ダメ?」J「ダメじゃないけど。なんで猫なんだ?」クレア「好きなの。それにこの広い家に一人じゃ寂しいし。」J「たしかにそうだな。じゃあ週末ペットショップでも見に行くか。」クレア「うん!」 出勤するJを玄関の外まで見送りに出た。 クレア「いってらっしゃいのチューしよ?」J「子供が見てるぞw」クレア「これから毎日見られるんだからw ほらっ、早くしないと遅刻しちゃうよ」J「うん・・・・。」 新聞配達の子供「 (長いなw) 」 J「ただいま~。」夕方になりJが仕事から帰ってきた。J「どうしたんだ、その猫。」クレア「あ・・・・あのね、玄関前に野良猫が遊びに来てね。」J「それがその野良猫?」クレア「うん・・・・。」 クレア「とってもかわいくておりこうさんなの!」J「飼いたいのか?」クレア「・・・・うん。」J「ペットショップのじゃなくてもいいのか?」クレア「全然。むしろわざわざ買うより野良猫か保健所の猫がいい。」J「そうか。お前がいいなら俺はかまわないぞ。」クレア「ホントに?」J「あぁ。」 クレアが抱きつく。クレア「ありがと~!!J大好き!」J「おいおいw 単純だなw」クレア「明日病院連れてって注射とか打ってくるね!」J「あぁ。」 クレア「もう名前も決めてあるの!タマっていうんだよ♪」J「タマ?」クレア「そう!かわいいでしょ?」J「そりゃまた古風な名前だなw」クレア「変なキラキラネームより全然かわいいと思って!」J「まぁ、確かに。」こうして二人と1匹の生活がはじまった。 URL Comment(0)Trackback(0)Edit