最終回 Day:2012.04.15 21:31 Cat:ビーチアパート編 J「はい。」ドアが開いてJが出てきた。J「クレア・・・?」クレア「さっきのは嘘なの。シンはユウナとつきあってて・・・・私の彼氏じゃないの・・・・・。」J「・・・・それを言いにわざわざ?」クレア「・・・・誤解されたまま・・・・式に出たくないから。」Jが複雑な表情をする。J「・・・・入るか?」クレア「いいの・・・?」J「うん。」玄関へ入る。J「なんか飲む・・・。」Jが言葉を言い終わらないうちに、背中に抱きつく。J「クレア・・・。」クレア「Jのにおい・・・・。」J「・・・・・・。」クレア「前も・・・・こんなことあったよね。」 クレア「あの時私はまだ高校生で、背もJの肩くらいまでしかなかった。」J「・・・・。」クレア「はじめて告白した日。Jは覚えてる・・・?」J「・・・・・離れてくれ。」クレア「やだ。」J「頼む・・・・。」クレア「絶対離れない。」J「・・・・・・理性が飛びそうだ。」クレア「いいよ。」J「・・・・・。」クレア「私、もうあの頃みたいな子供じゃないよ?恋だってした。・・・・でも、Jのことはずっと忘れてなかったよ。」J「・・・・。」クレア「Jが好き。」 振り返ったJがクレアの体を抱きしめて壁に押し倒す。二人は激しくキスした。 まるでそれまでの時間を取り戻すかのように、お互いの唇を激しく求めた。クレア「J・・・・。」J「・・・なに・・・・。」クレア「私のこと・・・・好き?」J「もう・・・・好きじゃない足りない。・・・・・愛してる。」クレア「きゃっ。」ふいにクレアの体を抱き上げる。J「お前・・・・痩せすぎ。」クレア「どこ行くの?」 J「決まってんだろ。」クレア「ふふっ。」J「これ以上我慢できねぇ。」愛おしそうにJの肩にしがみついた。 一番奥の寝室へたどり着く。ゆっくりとクレアの体をベッドに横たえる。 J「クレア、愛してる。」クレア「ごめんね、J。私・・・・もうヴァージンじゃなくなっちゃった。」J「そんなの求めてねぇよ。お前にはいろんなことを経験してほしいって言っただろ。」クレア「うん。」 クレア「私ね、付き合った人いたんだ。Jに似てる人。でもやっぱり同じじゃない。Jじゃないとダメだった。」J「そうか・・・・。」クレア「愛してる。ずっと・・・・Jだけを愛してた。」J「俺も・・・・お前のこと忘れられなかった。」 唇を重ねた。今度はゆっくりと。やさしいキスだった。お互いの愛情を確かめ合うように。絡めた指先にぎゅっと力をこめた。 二人は1枚1枚服を脱がせあった。生まれたままの姿に戻る。J「あいかわらず胸ないな。」クレア「バカ・・・。」J「でもそういうとこも好きだよ。」クレア「Jはおっぱい星人じゃないの?」J「そんな属性ねぇよ。」Jの体が覆いかぶさった。静かな夜が更けていく。 翌日、ヴィクトリアとカイトの結婚式が執り行われた。 ジャイメ「ようやくあなたもお嫁にいくのね。」マリーゴールド「カイトくんなら安心してお前をお嫁にいかせられるな。」ジャイメ「そうね。ヴィクトリアはいい人を選んだわね。」 ヴィクトリア「ママ、パパ、今まで育ててくれてありがとう。大好きだよ。」ジャイメ「そんなこと言われたらママ泣いちゃうわ。」ヴィクトリア「ママ・・・・。」 ヴィクトリア「ママ、愛してる。」ジャイメ「ママも愛してるわ。」抱き合う二人。それを見つめるマリーゴールドの目にもうっすら涙があった。ヴィクトリア「パパ~、愛してるよ。」マリーゴールド「パパも愛してる。いつでも遊びにくるんだぞ。」ヴィクトリア「うんっ。」 結婚式がはじまる。 指輪の交換が行われた。花嫁は嬉しそうに笑っていた。 誓いのキス。夕日が二人を照らす。客席から歓声が沸き起こった。感動して涙する新婦の母、ジャイメ。複雑な表情の新婦の父、マリーゴールド。マリーゴールド「 (二人とも幸せにな。) 」式が終わり、披露宴の最中クレアがJを呼び出す。J「どうした?」クレア「あのね・・・・。」 クレア「キス・・・・して。」J「いま?」クレア「今・・・・ここでキスして。」 J「みんな見てるぞ?」クレア「だからだよ。みんなに証明したいの。」J「・・・・・・。」クレア「だめ?」J「・・・・。」 ふいにクレアの体を抱き寄せキスする。 K「いまの見た?」メアリーケイト「しっかりとね。」 K「写真撮ってやろうw」メアリーケイト「ったく、遅いんだよ。バカJ。」K「ははっ。長かったなw」メアリーケイト「あとで説教する。」J「満足した?」クレア「ちょっと恥ずかしかったねw」J「お前が要求したんだろw」クレア「みんな見てるよ。」J「もう一回やるか?」 クレア「もうはずかしいからやだw」J「じゃあ続きは帰ってからな。」クレア「Jってば・・・・意外に大胆だよね。」J「おい、何年待ったと思ってんだよ。」クレア「ふふっ。ごめんw」 ヴィクトリア「メアリー、いろいろありがとうね。式のことではお世話になりました。」メアリーケイト「生まれたのはあとでも一応妻としては先輩ですから?w それよりさっきの見た?」ヴィクトリア「さっきのって?」メアリーケイト「やっぱ見てないかw クレアとJ、うまくいったみたいだよ。」ヴィクトリア「ホント?よかったぁ~。」メアリーケイト「あんた昨日なんか仕掛けたでしょ。」ヴィクトリア「へへっ。Jくんにクレアのお迎え頼んだんだ♪」メアリーケイト「んで自分は遊んでたと。」 ヴィクトリア「そんなことないもん。昨日はネイルとエステ行ってて忙しかったんだから。」メアリーケイト「それ午前中でしょ~。午後は家にいたくせにw」ヴィクトリア「まぁまぁ。でもよかったね。」メアリーケイト「そうだね。あ、噂の女が来たよ。」クレア「え?なに噂って。」ヴィクトリア「クレア、おめでとう!彼氏できたんだね!」クレア「あ・・・・うん。お姉ちゃんありがとうね。」ヴィクトリア「よかった~。私の行動、報われたよ!」メアリーケイト「昨日帰ってこなくてよかったのに。」クレア「いやいや。それはちょっとw」メアリーケイト「まだ数日いるんだよね?Jんちに泊まればいいじゃん。」クレア「う~ん・・・。でもソロモンとでかける約束もしてるから。」メアリーケイト「そっかw」 ヴィクトリア「クレア~、抱きしめさせて。」ヴィクトリアがクレアを抱きしめた。クレア「おめでとうお姉ちゃん。」ヴィクトリア「ありがと~。次はクレアの番だね。」クレア「そうなったらいいな。」ヴィクトリア「そうなるよ~。」 メアリーケイト「あたしも~!」ヴィクトリア「あはは。メアリー、大好きだよ~。」メアリーケイト「あたしも大好き~!ちょっとカイトに嫉妬しちゃうくらい好き!」ヴィクトリア「あはは。」 メアリーケイト「今日はめでたいね!」ヴィクトリア「これでスカイブルー家3姉妹、幸せ捕まえたね!」メアリーケイト「二人とも遅いよ!」クレア「ごめんw」ヴィクトリア「あははは。」夜の会場に笑い声が響き渡った。1週間後、クレアがアメリカに戻る日がやってきた。空港への見送りはJ一人だ。ほかのメンバーは気をきかせたらしい。クレア「帰りたくないな。」 J「あと半年で卒業なんだから、がんばってこい。」クレア「うん・・・・。」 クレア「J、待っててくれる?」J「俺が何年待ったと思ってるんだ?半年なんてすぐだよ。」クレア「うんw」J「実は今他の病院から声かけられてるんだ。もしかしたら来年スターライト ショアに引っ越すかもしれない。」クレア「今の病院は辞めるの?」J「うん。サンセットバレーからは少し離れてるけど、大きい街だ。そっちの病院のほうが俺にとってもいい経験になる。」 J「クレア、卒業したら俺についてきてほしい。」クレア「いいの・・・・?」J「当たり前だろ。一緒に暮らそう。」クレア「うんっ。」 クレア「ねぇ、もう一回・・・・。」J「お前の考えてることなんてお見通しだよw」Jがクレアの体を抱きしめた。 ビーチアパート編 おしまい♪ URL Comment(0)Trackback(0)Edit