密室



 

















 



アイビー「ジーン・・・・。」














 



アイビー「会いたいよ・・・・。」











 



ラベット「シェロッドさん、今日は残って仕事をしますので。」

シェロッド「あぁ。いつものようにですね。わかってますよ。」












 



ラベット「旧校舎の資料室を使わせていただきますね。」

シェロッド「わかりました。では帰るときに声をかけてください。」

ラベット「すいませんいつも。」












 



シェロッド「あなたは本当に熱心な方だ。まだ若いのに珍しい。」

ラベット「そんなことないですよ。まだこの学校へ来て2年目ですから。」

シェロッド「生徒たちからも人気があるみたいですね。」

ラベット「若いってだけで物珍しがっているだけですよ。」

シェロッド「それでも人気があるっていうことはいいことです。」












 



ラベット「ありがとうございます。」

シェロッド「私は用務員室にいますのでなにかあれば声をかけてください。」

ラベット「はい。」












 



シェロッドが立ち去る。












 



ラベット「・・・・。」












 



放課後、ラトーシャはアイビーの家に遊びに来ていた。
二人で宿題を済ます。













 



アイビー「ラト、ありがとう。」

ラト「ん?」

アイビー「私が凹んでるの、気づいたから来てくれたんでしょう?」












 



ラト「あ~・・・・別に気にしなくていいよ。あたしが遊びたかっただけだし。」

アイビー「うん・・・・。」

ラト「なんかクラブでも入ってみる?二人で。」

アイビー「クラブ?」












 



ラト「ほかに楽しみみつけたらさ、そっちに集中できるでしょ。」

アイビー「・・・・そうだね。」

ラト「でもあたしも特に趣味ないんだよな~。アイビー、美術クラブとかいいんじゃない?」

アイビー「美術かぁ~・・・。」

ラト「あたし絵は苦手だしな~。」












 



母親のクレアが帰ってきた。


アイビー「おかえりママ。」

クレア「ただいま~。ラトちゃんいらっしゃい。」

ラトーシャ「こんにちは。お邪魔してます。」












 



クレア「ちょうどよかった。今シュークリーム買ってきたのよ。宿題終わったのなら二階に持っていくわね。」

アイビー「わ~い。ありがとうママ。」

ラトーシャ「ありがとうございます。」













 
 


学習クラブが終わって、ローガンとディーンが校舎から出てきた。


ディーン「じゃあまたな~。」

ローガン「おう。またな。」












 
 


ディーンが去っていく。
その後姿を見送るローガン。












 
 

ローガン「・・・・。」












 
 
 


ララは今日も残って職員室にいた。


ララ「ありがとうございました。いつもすみません。」













 




ラベット「君のような生徒には教え甲斐があるよ。」

ララ「そうですか?」

ラベット「あぁ。君には本当に関心するよ。」

ララ「先生こそ、女子に人気みたいですよ。」












 



ラベット「この学校は若い男性教師が少ないからね。珍しがってるだけだよ。」

ララ「先生は彼女はいらっしゃらないんですか?」

ラベット「今はね。」

ララ「そうなんですか。」













 



ラベット「そうだ。去年の生徒が置いていった参考書があるんだけど、よかったら君にあげようか。」

ララ「え?いいんですか?」

ラベット「あぁ。卒業して置いていったのだから大丈夫だろう。いろいろ書き込みしてあるから、役に立つと思うよ。」

ララ「是非欲しいです。」












 



ラベット「旧校舎の方の資料室に置いてあるんだ。取ってくるよ。」

ララ「じゃあ私も一緒に。」

ラベット「そうか。じゃあ一緒に行こうか。」


二人は一緒に職員室を出た。













 



旧校舎にたどり着いた二人。
資料室の中に入っていく。












 



ラベット「君はそこで待っていてくれ。」

ララ「はい。」


ラベットが奥の部屋へ入っていった。












 



ララ「 (資料室ってはじめて入ったわ。) 」













 



ラベット「すまない、ちょっと見当たらないみたいだ・・・。」

ララ「え?」

ラベット「こっちに来て一緒に探してもらえるかな?」

ララ「はい。」












 



ララが奥の部屋へ入る。


背中でドアが閉まり鍵のかかる音が響く。


ララ「先生?」












 



振り向くとドアの前にラベットが立っている。


ラベット「いらっしゃい。ここは私の秘密の部屋だよ。」

ララ「え・・・?」












 



ラベット「たまにここで仮眠をとったりもしてるんだ。君もくつろぎたまえ。」

ララ「先生、参考書は・・・・。」

ラベット「参考書はただの餌だ。元々そんなものはない。」

ララ「え・・・・?」

ラベット「君には特別授業をしてあげるといってるんだよ。」












 



ドアノブを回すが鍵がかかって開かない。


ララ「なんで鍵を閉めたんですか?」

ラベット「特別授業だといったろ?」

ララ「でも私もう帰らないと。」

ラベット「その授業じゃないよ。」












 



ラベット「去年の生徒は従順でよかった。君は今年の生徒代表に選ばれたんだよ。」

ララ「なんの代表ですか?」

ラベット「いいからこっちにきて座りなさい。」












 



ララ「先生鍵を開けてください。」

ラベット「声を出しても無駄だよ。この校舎にはもう誰も入ってこないからね。」

ララ「先生・・・・こんなことしていいと思ってるんですか?」

ラベット「いいからしてるんだろう。君もいいかげん諦めなさい。」

ララ「・・・・。」

ラベット「そうか。君は強引なのが好きみたいだね。僕もそのほうが燃えるよ。」











 



ラベットが立ち上がる。


ララ「近寄らないで!」

ラベット「威勢がいいな。もっとおとなしい子かと思ってたよ。そういう意外なところも嫌いじゃない。」


ラベットがララの腕をつかみ強引にソファーに投げる。
男と女では力の差は歴然だ。












 



ラベット「ははっ。おびえた顔もかわいいよ、ララ。」

ララ「・・・・・。」


急に現実を思い知らされ、ララは声が出なくなる。


ラベット「さぁ、自分で服を脱ぎなさい。」

ララ「・・・・。」









 




ラベット「脱がせてほしいのか?まったく手間のかかる子だ。」