出会い



 



男「もうちょっといいじゃん。」

ララ「でももう帰らないと。」

男「え~。あと一杯だけ!ね?」

ララ「でも家族が心配するし。」(←嘘)












 



男「じゃあさ、今度二人で飲みに行こうよ。連絡先教えて?」

ララ「携帯持ってなくて。」(←嘘)

男「え~、さすがにそれは嘘でしょ。」

ララ「いいえ、ホントに・・・。」(←嘘)











 



男「じゃあ家の番号でいいから・・・。」

ララ「う~ん・・・・。(しつこいなぁ~。) 」

男性「ちょっと君。彼女嫌がってるだろ。察しろよ。」

男「ハァ?なにあんた、邪魔しないでくれる?」













 



男性「君も男なら潔くあきらめろ。しつこいのはよけい嫌われるぞ?」

男「なんなんだよあんた。あっち行けよ。」

男性「君が去れよ。わからない人だな。」

男「なんだよやんのか?あ?」

男性「君がその気なら望むところだ。表に出るかい?」

男「・・・・。」











 



男「チッ。なんなんだよ、うぜ~な。」


男が立ち去った。

男性「君、大丈夫かい?」












 



ララ「えぇ。ありがとうございました。助かりました。」

男性「この辺のバーにはああいう奴が多いから、気をつけるんだよ。」

ララ「そうなんですね。よく知らなくて。」












 



男性「僕はこの近くに職場があってよくここに飲みに来てるんだ。君は見ない顔だね。」

ララ「えぇ。この店は友達が知ってる店みたいで。はじめてだったんです。」

男性「友達はもう帰ったのかい?」

ララ「そうなんです。先に帰っちゃったみたいで。」

男性「そうか。・・・・もう帰るのかい?」












 



ララ「はい。」

男性「そうか。・・・・残念だな・・・・・。」

ララ「・・・あの・・・・・・よかったら一杯おごらせてもらえませんか?さっきのお礼に。」

男性「え?・・・・・・・・じゃあ・・・・君も一緒にだったら。」

ララ「ふふっ。いいですよ。ただし一杯だけ。」

男性「あぁ。もちろんだよ。」











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モニカ「すっかり夜が明けちゃったわね。」

ローガン「そうだな。(お前が3回もねだるからだろ!) 」












 



ローガンがベッドから降りて服を着る。


モニカ「今日仕事?」

ローガン「あぁ。」

モニカ「そっかぁ~。残念ね。じゃあ次いつ会える?」

ローガン「さぁな。」

モニカ「連絡先教えてよ。」












 


ローガン「悪いけど、やめとく。」

モニカ「え?なんで??だってさっきまであんなに・・・。」

ローガン「俺、男いるやつとは遊ぶ気ないから。じゃあな。」












 



モニカ「え?ちょ・・・ローガン!(なんでバレたの??) 」


ローガンが部屋を出て行く。












 



ローガン「 (ふぅ・・・。結局寝ないで仕事かよ。しんどいな・・・。しかも体の相性最悪だし。) 」











 



ローガン「 (リアのあのムチムチした肌が懐かしいな。今頃なにやってんだろ・・・。にしても腹減ったな。・・・お?ちょうどいいところに。) 」













 



ローガン「ホットドックひとつ。」

店員「はいよ~。」












 



BiBi撮影所。


アイビー「おはようございま~す。」












 



ロミオ「おう。おはよ。早いな。」

アイビー「ロミオさんだって、いつも早いですね。」

ロミオ「まぁな。」












 



ロミオ「まだマロンたちも来てねぇぞ。メイクルームで待ってろ。」

アイビー「はぁ~い。」












 



アイビー「 (ちょっと今日は早すぎちゃったかな。でもここの仕事にも1週間すぎて慣れてきたみたい。仕事は忙しいけど。) 」











 



アイビー「 (タッチパッドで本でも読んでよ~っと。) 」


コンコン

メイク室のドアをノックする音が響く。


アイビー「 (あ、マロンちゃんたちかな。) 」












 



アイビー「は~い。」


ドアを開けると男性が立っている。


レイ「やぁ、アイビーちゃんだね。」

アイビー「はい・・・。えっと・・・。」












 



レイ「今日一緒に仕事させてもらうモデルのレイ・パープルだよ。よろしくね。」

アイビー「そうなんですか?よろしくお願いします。」

レイ「ははっ。その様子じゃなにも聞かされてなかったみたいだね。」

アイビー「はい・・・。」












 



レイ「今日はペアでの撮影みたいだよ。僕とね。」

アイビー「あ~、なるほど。」

レイ「じゃあまたあとでね。」

アイビー「はい。わざわざありがとうございました。」












 



レイが立ち去る。


アイビー「 (綺麗な人だな・・・。お人形みたい。) 」












 



ロミオ「じゃあ撮影はじめるぞ。」

レイ「は~い。」

アイビー「はい。よろしくお願いします。」












 


ロミオがカメラのシャッターを次々に切る。













 
















 



ロミオ「今日の撮影は終わりだ。お疲れさん。」

アイビー「ありがとうございました。」

レイ「お疲れさま~。」












 



メイク室に戻るアイビーをレイが後ろから声をかける。


レイ「ねぇねぇアイビーちゃん。」

アイビー「え?」











 



レイ「今日このあとってまだ仕事あるの?」

アイビー「いいえ。今日はもう終わりです。」

レイ「そっか。打ち上げいかない?」

アイビー「打ち上げ?」













 



レイ「うん。メイクさんたちも一緒に、みんなで飲みに行こうって話してたんだよ。」

アイビー「そうなんですか?」

レイ「ほかのモデルたちも来るし、一緒に行こうよ。」

アイビー「楽しそうですね。」











 



レイ「君、BiBiに担当になったばっかりだろ?ほかのモデルたちとも仲良くなれるチャンスじゃない?」

アイビー「そうですよね。まだ一人の撮影しかなくて、ほかの方とは会ったことがないんですよね。」

レイ「そうなんだ?じゃあちょうどいいね。」

アイビー「マロンちゃんたちも一緒なら、行ってみようかな。」

レイ「うん。7時にこの近くのバーでだから。一緒に行こうか。」

アイビー「はい。じゃあ着替えたらレイさんのメイク室行きますね。」

レイ「うん。じゃああとでね。」












 


二人がスタジオを出て行く。












 



ロミオ「・・・・・。」