ぬくもり

 



ディーン「ただいま~。」

アイビー「おかえりディーン。」

ラトーシャ「おかえり。」












 




ディーン「ラト来てたんだ?」

ラトーシャ「うん。今帰るとこ。」

ディーン「送っていくよ。」

ラトーシャ「いいの?」

ディーン「うん。もうすっかり運転も慣れたしな。」












 




ラトーシャ「ありがとう。助かる。」

ディーン「おう。」

アイビー「じゃあディーン、ラトのことよろしくね。」

ディーン「あいよ。」












 




ラトーシャ「帰り遅かったね。」

ディーン「あぁ。学習クラブ入ったんだ。」

ラトーシャ「そうなんだ?」

ディーン「うん。」












 





ラトーシャ「最近すごいがんばってるね。」

ディーン「まぁな。俺、医者目指そうと思って。」

ラトーシャ「医者?お父さんと同じ道?」

ディーン「そう。兄弟の一人くらい父さんと同じ道に進んでもいいだろ?」

ラトーシャ「そうだね。レオン兄ちゃんも警官になっちゃったしね。」










 



ディーン「ぴったりだよなw」

ラトーシャ「たしかにw」

ディーン「ラトはどうするんだ?」

ラトーシャ「う~ん・・・。料理好きだし、専門学校に行こうかと思ってるよ。」

ディーン「調理師か。かっこいいな。」












 




ラトーシャ「医者のほうがかっこいいじゃん。」

ディーン「ははっ。なれたらな。」

ラトーシャ「がんばってね。」

ディーン「おう。」












 




学校から少しはなれた場所にローガンはいた。
ここからなら校舎から出てくる人が見える。
ベンチに座って本を読んでいた。












 





ローガン「 (変だな・・・。いつもならもうとっくに出てきてるはずなのに。) 」










 




ローガン「 (なんだ・・・・胸がざわつく。) 」












 





ラベット「ほら。抵抗すると破けるぞ。」

ララ「・・・・やめて・・・・。」

ラベット「よく聞こえないなぁ?さっきの威勢はどうしたんだ?」

ララ「お願い・・・・。」












 




ラベット「君は美しいよララ。肌もスベスベだ。」

ララ「いや・・・・。」

ラベット「まさか君・・・・ヴァージンか?ふふっ。こりゃあいい。」

ララ「お願い・・・・。」

ラベット「心配しなくても大丈夫、そのうちわかるよ。すぐに気持ちよくなるから。」












 




ラベットがララの胸に顔を当てる。


ラベット「ずっとこうしたかったんだ。」

ララ「先生・・・・お願い・・・・。」

ラベット「まぁまて。そう焦るんじゃない。これからゆっくり楽しもうじゃな
いか。」












 



ローガンが校舎に入っていく。
幸いまだ鍵はかかっていない。













 



職員室の前にやってきた。












 




誰もいない職員室。


ローガン「 (イスが・・・・。) 」












 




職員室へ入る。
机の上には教科書が開かれたままだ。


ローガン「 (あのお嬢様がイスを片付けないで帰るわけない。教科書だって・・・・。) 」


机の上に置いてあるコーヒーにふと目がとまる。
触ってみるとまだ少し暖かい。


ローガン「 (どこ行った・・・・?ラベットの使う部屋・・・・・旧校舎か?) 」











 





旧校舎の資料室へやってきたローガン。


ローガン「 (ここだけ電気がついてる。やっぱりここか。) 」









 




ローガン「 (あいつまさか・・・・。) 」














 




ローガン「 (あの部屋・・・・怪しいな。) 」












 



ドアには鍵がかかっていた。
ドアをノックする。
物音はしない。
しかし耳を澄ますと人のいる気配がする。












 




ローガン「おい。誰かいるか?」


部屋の中からかすかになにかがぶつかる音。


ローガン「ここを開けろ!」












 




ローガン「 (丁寧に内鍵までつけてやがる。計画的だな。ったく・・・・めんどくせぇことしやがって。) 」












 



ローガン「こんのっ・・・!」


ドカッ!


ローガンがドアをぶち破る。


ラベット「 ! 」












 




上半身裸のララの姿が目に入る。


ローガン「なにやってんすか・・・。」













 





ラベット「君も仲間に入るか?」

ローガン「え・・・?」

ラベット「見てわかるだろう。」












 




ラベット「お楽しみはこれからだよ。君の事はよく知ってるよオリーブ。」

ローガン「・・・・。」

ラベット「僕は他校の生徒とも付き合いがあるもんでね。」

ローガン「・・・・・。」

ラベット「君も好きだろ?仲間に加わるか?彼女は僕が先に味見させてもらうけどね。」
















ローガン「楽しそうですね。」

ラベット「ふふっ。君は理解が早い。さすが成績優秀なだけはあるな。」

ローガン「手伝いますよ。」











 
 



ローガン「彼女が暴れないように、俺が押さえてますよ。」

ラベット「そうか。悪いな。」

ローガン「いいえ。そのかわり先生の後は俺が。」

ラベット「あぁ。もちろんだよ。好きなだけ遊んでいい。」












 
 
 


ローガン「下も全部脱がせちゃいましょうか。」

ラベット「そうだな。」


ローガンがラベットのほうへ近づく。


ローガン「じゃあ俺が彼女を押さえてますんで先生は服を脱がしてくださいよ。」

ラベット「あぁ、そうしよう。」

ローガン「んなわけねぇだろ!」










 





いきなりラベットに殴りかかるローガン。
二人は揉み合いになる。
あっという間にローガンがラベットを叩きのめした。












 




ローガン「ガキのころから空手やってんだ!お前みたいなガリガリに負けるかよ!」

ラベット「っ・・・・貴様。」

ローガン「お前みたいな奴と一緒にすんな!俺は無理矢理やったことはねぇよ!」












 



シェロッド「何事ですか?」

ラベット「シェロッドさん、これは・・・。」

シェロッド「生徒がここに入っていくのが見えたから追ってきたんだが・・・。」










 




ローガン「見ればわかるでしょ。先生が女子生徒を強姦してたんですよ。すぐに警察と校長を呼んでください。」

ラベット「な、なに言ってるんだ!」

シェロッド「ラベット先生、それは本当なのかね?」












 




ラベット「そんなことあるわけないでしょ!第一強姦してたのは彼のほうだ!」

ローガン「は・・・?」

ラベット「僕は止めようとしてたんだ!」

ローガン「・・・・・。」













 




ラベット「シェロッドさん、警察はいいから校長を・・・。」

シェロッド「先生、ここはあなたの部屋だ。」

ラベット「なっ・・・・。」

シェロッド「それに私にここに来ないように釘を刺したのは先生、あなたでしょう。」












 




ラベット「・・・・・それはっ!」

シェロッド「まぁ彼女に聞けばどちらがしたことかはすぐにわかるでしょう。二人とも、逃げられませんからね。」

ラベット「・・・・。」

ローガン「俺は逃げませんよ。」

シェロッド「・・・・先生行きましょうか。」












 




シェロッドがラベットを連れて部屋を出て行く。
二人が出て行くのを見つめるローガン。












 




ララはソファーの上で震えている。


ローガン「おい。・・・・・服着ろ。風邪ひくぞ。」

ララ「・・・・。」


ローガン「・・・・・・もう大丈夫だから。」












 



ララがローガンに抱きついた。
涙が止まらず、震えている。


ローガン「・・・・・。」












 





ローガン「もう大丈夫だ。」

ララ「・・・・うっ・・・・・。」












 




ローガン「大丈夫だよ。」