決心




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仕事帰りに、Jとメリッサはバーへやってきた。



J「ここはじめて来た。よく知ってるな。」


メリッサ「うん。この前お姉ちゃんに連れてきてもらったんだ。」


J「へぇ~。」





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メリッサ「それよりメアリーちゃんたちの結婚式、どうだった?」


J「あぁ、すごくよかったよ。幸せそうだった。」


メリッサ「いいな~。私も行きたかった。」


J「さすがに知り合ったばっかりだから無理だろ。」


メリッサ「そうだよね~。私も早くこの街にくればよかったな。」


J「まだいるつもりなのか?」





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メリッサ「迷ってるんだよね。ここに住もうか。」


J「そうなんだ?」


メリッサ「でもいつまでもお姉ちゃんのとこにいるのも迷惑だし・・・。Jのアパート、メアリーちゃんたちが出てから部屋空いてるんでしょ?」


J「あぁ。」


メリッサ「私、引っ越してきちゃだめかな?」






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J「あ~、ごめん。今募集してないんだ。」


メリッサ「え・・・?そうなの?」


J「うん。」


メリッサ「誰かもう決まってるの?」


J「いや、そういうわけじゃないんだけど。」


メリッサ「ふぅ~ん・・・・。」





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メリッサ「そっか・・・。残念。」


J「ごめんな。」


メリッサ「うん・・・。Jは好きな人とかいないの?」


J「なんだよ急にw」


メリッサ「彼女作らないのかな~って思って。」





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J「今はいいかな。別れたばっかだし、もうしばらく独りでいたいかなって。」


メリッサ「そっかぁ。」









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数日後、マリアはJを誘ってバーへやってきた。



マリア「ごめんね。忙しいのに。」


J「いいよ。たまにはストレス発散しないとな。」







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マリア「Jと二人っきりでこうして呑むのも久しぶりね。」


J「そうだな。別れて以来か・・・。」


マリア「変、かな?別れたのに・・・。」


J「いや、アリなんじゃないか?まだ友達はやめてないだろw」


マリア「うん・・・。」


J「マリアが呑みたいっていうときはたいてい悩んでるときだよな。」


マリア「え?」


J「兄貴のことだろ?」






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マリア「どうして・・・。」


J「兄貴がアパートに入るときに聞いたよ。マリアのこと、真剣だって。」


マリア「・・・・。」


J「別に俺のことなら気にしなくていいから。迷ってるなら飛び込んでみるのもいいんじゃないか?」


マリア「・・・・。」


J「兄貴は若いころは女遊びひどかったけど、もう昔の話だしな。兄貴のあんな顔はじめてみた。マリアのことは本気なんだと思う。」






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マリア「・・・・Jは、どうなの?」


J「俺のことは・・・。」


マリア「そうじゃなくて。クレアちゃんのこと。」


J「・・・・。」


マリア「もっと素直になればいいのに。私には好きって言ったくせに、クレアちゃんには言ってあげないの?」






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J「・・・・だめだろ。」


マリア「どうしてだめなの?」


J「あいつ・・・・まだ高校生だぞ。」


マリア「真剣交際なら犯罪にならないのよ?」


J「・・・・だめなんだよ。」


マリア「J・・・・。」


J「だめなんだ・・・・。」







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メアリーケイトたちの住む実家にヴィクトリアとカイトとクレアも集まり、食事会を開いていた。



ヴィクトリア「メアリー料理の腕あげたんじゃない?」


メアリーケイト「でっしょ~?最近がんばってるんだ♪」


ヴィクトリア「新妻だもんねw」


メアリーケイト「いいね、その響きw」






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メアリーケイト「実は今日はみんなにいい知らせがあって呼んだんだ。」


カイト「昇進したのか?」


メアリーケイト「ううん。あのね、赤ちゃん、できたの!」


ヴィクトリア「ホントに??おめでとう!」


メアリーケイト「ありがと~!まだ安定期入ってないから仕事も休むことになったんだ。」





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ヴィクトリア「そっか。なにかあればすぐ連絡してね。手伝いにくるから。」


メアリーケイト「うん。ありがと。」


カイト「プロトも仕事がんばんないとな。」


プロト「昇進したばっかりだしもう大変だよ~w」





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クレア「実は私もお姉ちゃんたちに言いたいことがあったんだ。」


メアリーケイト「お?珍しいじゃん。なになに?」


クレア「アメリカの大学、受験しようと思って。」


メアリーケイト「おお!そうなんだ?いいね!」





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ヴィクトリア「本気・・・・なの?」


クレア「うん。自分の力を試したいっていうのもあるし、誰も知らない街で一からがんばるのも、いい経験になるかなって。私この街から出たことなかったし。」


ヴィクトリア「そっか・・・・。」


メアリーケイト「じゃあ今日はダブルでお祝いだね!」


クレア「まだ受かってもないのに・・・。」


メアリーケイト「いいのいいの!プロト、シャンパンあけよう!」


プロト「メアリーは呑んじゃだめだけどね!」


メアリーケイト「あ、そうだったw」



リビングに笑い声が響いた。