夏の休暇 前編

ビリーは今日もダイエットに勤しんでいます。









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ビリー「ひぃ~・・・・これが一番・・・きつい・・・・。」












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ビリー「でも・・・がんばるんだ・・・。」










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ビリー「イブちゃん・・・・待っててね!」


ジムの客「そこ、うるさい!」












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リビングで映画をみるメアリーケイトとヴィクトリアとマリア。



マリア「旅行?」


メアリーケイト「そう。」












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メアリーケイト「冬にあたしたち4人で旅行いったの覚えてる?夏にまたみんなでこようって約束してたんだよね。」


マリア「へぇ~。素敵ね!」


メアリーケイト「マリアたちもつきあったばっかりだし誘おうってことになってね。来週あたしたちちょうど週末連休とれることになったからさ!」












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マリア「でも、私たちまでいいの?」


メアリーケイト「もちろんだよ。大勢のほうが楽しいじゃん。それにそこのコテージ、ちょうど3棟あるんだ。」


マリア「3棟・・・(ていうことは1カップルに1棟よね・・・。)」











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メアリーケイト「マリア来週用事ないよね?」


マリア「私は特にないけど・・・Jは忙しい人だから。」


メアリーケイト「あ、Jにはもう話してあるんだ。」


マリア「そうなの?でも、クレアちゃんたちはどうするの?」


メアリーケイト「イブもいるし、クレアは二日くらい大丈夫だよ。」


マリア「もう高校生ですもんね。」












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メアリーケイト「コテージは山奥なんだけど湖もあってね、夏は絶好の避暑地だよ~。ね!ヴィクトリア。」


ヴィクトリア「あ、うん・・・。」











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ヴィクトリア「 (クレア・・・・大丈夫かな。ちょっとかわいそうなことしたな・・・。一緒に連れてってあげられたらいいのに。) 」












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その晩マリアはJの部屋を訪れた。



マリア「J、旅行の話聞いた?」


J「あぁ。プロトたちと6人で行くやつだろ。」













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マリア「J、いいの?」


J「 ? なにか問題でもあるのか?」


マリア「ううん。Jがいいなら。」


J「何を心配してるんだ?」


マリア「なんでもない。」











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マリアがJに抱きつく。



マリア「私幸せよ、J。」


J「うん。」


マリア「今すごく幸せなの。あなたがそばにいてくれて。」



Jはマリアの体を強く抱きしめた。













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週末、一緒に朝食をとる4人。



ヴィクトリア「イブちゃん、実は来週旅行に行くことになってね。」











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イブ「旅行??いいな~あたしも行きいたい。」


ヴィクトリア「それが・・・コテージは3棟しかないの。それで私たちとマリアさんたちの6人で行くことになってて。」


イブ「え~ずるいよぉ~。あ、でも私仕事あるんだ。ちぇ~。」


ヴィクトリア「ホントにごめんね。それでクレアのことお願いしたいの。」











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イブ「いいけど、あたし週末は仕事あるから帰り遅いよ?」


ヴィクトリア「うん、わかってる。クレアはもう高校生だし大丈夫。」


メアリーケイト「戸締りちゃんとしてね。まぁここはセキュリティーも硬いから大丈夫だよね。」












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ヴィクトリア「お願いできる?」


イブ「うん。わかった。そのかわりあたしに彼氏できたらそのときは連れてってよ!」


メアリーケイト「はははっ。了解。」


ヴィクトリア「クレアもごめんね。私たちだけ・・・。」


クレア「うん・・・。」











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クレア「 (旅行・・・・二人っきり・・・・。) 」












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旅行当日。

土曜日の朝だった。

イブはゆうべ仕事のためまだ起きてこない。



J「じゃあ、一応戸締りだけはしっかりしろよ。」


クレア「わかった。」


ヴィクトリア「なにかあったら電話してね。」


クレア「うん。」


J「じゃあ行ってくる。」


クレア「いってらっしゃい・・・・。」











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K「わりぃ、遅くなっちまって。」



玄関にKが立っている。












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K「ゆうべ飲みすぎちゃってさ~。」


J「なんで兄貴が・・・。」














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クレア「私が呼んだの。」



Jの言葉をさえぎるようにしてクレアが言った。












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K「女だけじゃ不安だからって俺が呼ばれたんだよ。イブちゃんにもちゃんと話してある。」












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J「なんで俺にひとこと・・・。」


K「お前に話すと旅行取りやめとかになりそうだからな。そんな心配いらねーよ。」










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K「そういうわけだから、お前らは安心して楽しんで来い。」


ヴィクトリア「Kさんがいてくれるなら安心だね。」


J「・・・・・・・。」











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クレア「気をつけてね。」


ヴィクトリア「うん。じゃあ行ってくるね。」


クレア「いってらっしゃい。」


K「いってらっしゃ~い。」


J「・・・・・行ってきます。」











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エンジン音が聞こえなくなるまで、クレアはその場に立ち尽くしていた。

Kはクレアの背中をみつめている。











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K「大丈夫か?」












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クレア「大丈夫じゃない。・・・・・・・・全然大丈夫じゃないよ。」











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クレア「やだよ・・・・・・。・・・・・Jのばか・・・・・・・・・・。」



クレアはKの胸にしがみついて泣いた。

Kも優しくクレアを抱きしめた。