1ヶ月記念日





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翌週、Jとマリアは映画を観た後カフェでくつろいでいた。










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マリア「J、今日も忙しい?」


J「いや、今日は特になにもない。」


マリア「そう。よかった・・・。」



マリアがほっとため息をついた。



J「なにかあるのか?」










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マリア「やっぱり忘れてる。今日で私たち付き合って1ヶ月よ。」


J「あ・・・・そうだったな。ごめん。」


マリア「ううん。忙しいのに毎週連れ出してくれてありがとう。」


J「いつもゆっくりできなくてごめんな。今日は平気だから。どっか行きたいところあるか?」









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マリア「今日は一日一緒にいたいな・・・。」


J「いいよ。このあとはどっか行きたいとこあるか?」


マリア「街をぶらぶらして、夜はバーに行きたい。」











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J「バーか。じゃあ夕飯食ったらイブのバーにでも行くか。」


マリア「ホントにいいの?うれしい。」











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夕食の後、イブのいるサンセットバーへやってきた二人。



J「よぉ。」


イブ「あ、いらっしゃい!」










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イブ「珍しいね。デート中?」


J「そんなとこ。」


オーナー「イブちゃん、このイケメンどなた??ちょっと紹介してよ。」


イブ「あ、うちのアパートの管理人のJさんと彼女のマリア。」










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J「どうも。」


オーナー「こんばんは、私はここのオーナーよ。イブちゃんったらこんなイケメンの知り合いがいたなんてちっとも教えてくれないんだから。」


イブ「あはは。(言えるかっつーの。) 」











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オーナー「でも彼女連れなんて残念ね。」


J「今日は1ヶ月記念日なんですよ。」


オーナー「まぁ、素敵。ちゃんと記念日祝ってくれるなんていいわね。」


J「いや・・・(忘れてたんだけど) 」


オーナー「今日は給料日前で店も暇なのよ。VIPルームが空いてるんだけど、二人で使っていいわよ。」


J「いいんですか?」


オーナー「あなたイケメンだし特別ね♪」


J「ありがとうございます。」











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J「じゃあ遠慮なく使わせてもらいますね。」


オーナー「どうぞ~。イブちゃん二人にお祝いに一杯なにか作ってちょうだい。」


イブ「は~い。(オーナーイケメンには目がないんだから・・・。まぁめったにイケメンなんて来ないしな。) 」


J「イブさんきゅ。じゃあVIPルーム行ってるな。」


イブ「うん。すぐ持ってく。」










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屋上のVIPルームへ案内された二人。

高台の上にたつバーの屋上は海が見渡せる。

静かな音楽が流れていた。










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マリア「素敵ね・・・。」



マリアはうっとりしている。



J「この店にこんなとこがあったなんてな。なかなかいいな。」


マリア「ええ。とっても気に入ったわ。」










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二人は一ヶ月記念を祝って乾杯した。



J「マリアあんまり飲みすぎんなよw」


マリア「ふふっ。大丈夫よ。」











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二人はベンチに腰掛け夜のプールを眺めている。



J「寒くないか?」


マリア「お酒も入ってるし、大丈夫。」


J「水着持ってくればよかったな。」


マリア「そうね。」


J「まぁVIPルームだし、一般客はこの部屋の存在も知らないだろうなw」


マリア「今回は特別ね。今日はとっても素敵な一日だわ。」











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楽しい時間はあっという間にすぎていく。

もうすぐ閉店時間の1時にさしかかろうとしていた。



J「そろそろ帰るか?」


マリア「・・・・・・・・J。」


J「ん?」










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マリア「私たち・・・・もう1ヶ月よ。」


J「あぁ。」


マリア「なのにまだキスしかしてない・・・・。」


J「・・・・・・ごめん。仕事忙しくて・・・・。」


マリア「私、今日は帰りたくない。」










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J「・・・・・マリア。」



マリア「J・・・・・今日は朝まで一緒にいたいの。」


J「・・・・・・わかった。」











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クレアはJの部屋の前に立っていた。

ノックをしても返事がない。










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ドアノブをまわすと鍵があいている。

誰もいない真っ暗な部屋。



クレア「・・・・・・。」










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廊下に出て車を確認する。

マリアの車はあるがJの車がない。



クレア「 (デートに行ってまだ帰ってきてない。いつもは帰り早いのに・・・。) 」










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クレア「 (J・・・・・・早く帰ってきて・・・・・・・。) 」