はじめての夜





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サンセットバーを出た二人。

エレベーターが開き、部屋に入る。











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マリア「J、ここって・・・・。」


J「兄貴がプールパーティーで使った部屋だよ。」


マリア「こんな高い部屋・・・・・。」


J「大事な日だもんな。」











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マリアが抱きつく。



マリア「ありがとう。すごく嬉しい。」


J「うん。」











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先にシャワーを浴びたJが部屋で待っていると後ろからマリアが声をかける。



マリア「J・・・・。」











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J「早かったな。」


マリア「また先に寝ちゃわないかと思って・・・。」


J「あ・・・・・・あのときはごめん。」


マリア「わかってる。疲れてたのよね。」











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J「大丈夫か?」


マリア「ええ。ちょっとどきどきしてるけど。」


J「とりあえず、ちょっとしゃべろう。」


マリア「うん・・・。」











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二人はベッドに並んで腰掛けた。



マリア「Jは・・・・はじめてじゃないわよね?」


J「あぁ・・・・・高校のときの彼女と・・・・。」


マリア「そうよね・・・・。」











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J「マリアははじめてだろ?」


マリア「ええ。・・・・・ずっと・・・・・・・いつかJに捧げたいって思ってたわ。」


J「ありがとう。・・・・・なんか照れるな。」


マリア「やっと夢が叶う。Jとつきあった日から、ひとつずつ夢が叶っていくの。」












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Jがゆっくりとマリアの体を寝かせる。

見つめあう二人。



J「ホントにいいのか?」



マリアがうなずく。



マリア「J・・・・・あなたを愛してる。」











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ゆっくりとJの唇が触れる。













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朝日が昇った。

クレアは一睡もできずにいた。

車を確認するため廊下に出る。













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クレア「 (結局帰ってきてない・・・・・・。) 」












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夕方、キッチンに向かうクレア。

ヴィクトリアとマリアがキッチンに立っている。



ヴィクトリア「もうそろそろいい感じ。」


マリア「もう焼き上がり?」


ヴィクトリア「うん。火止めて。」


マリア「結構難しいのね・・・。」


ヴィクトリア「マリアさん目玉焼きでそんなこと言ってちゃだめだよ~w」


マリア「うふふ。」



楽しそうな笑い声が響く。









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クレア「 (マリアさんがお姉ちゃんに料理教わってるとこなんてはじめてみた・・・・・。なんかすごく声がうきうきしてる・・・・。) 」












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クレアはJの部屋を訪ねる。

ドアをノックする。



J「どうぞ。」



部屋に入るとJがパソコンに向かっている。












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クレア「J、ちょっと話があるんだけど。」



J「なんだ。」



クレア「・・・・・ねぇ。」











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J「なんだよ。」


クレア「なんでこっち向いてくれないの?」


J「・・・・・ったく。」










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J「なに?ちょっと今忙しいから勉強ならヴィクトリアに・・・。」


クレア「ゆうべ帰ってこなかったでしょ?」


J「は?」


クレア「マリアさんと一緒だったの?」


J「だからなんだよ。」


クレア「マリアさんとエッチしたの?」










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J「なんなんだよ。そんなこと聞きに来たのかお前。」


クレア「ちゃんと答えてよ。」


J「・・・・・ばからしい。」










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Jが机に戻ろうとする。



クレア「J!」


J「なんでお前にそんなこと言わなきゃいけねーんだよ。」


クレア「だって好きだもん!Jのことが好きだから気になるの。」


J「・・・・・。」


クレア「教えてほしいの。・・・・・ちゃんと。」











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J「聞いたら諦めるのか?」


クレア「え?」


J「ホントのこと俺が言ったらいいかげん諦めろよ。」


クレア「・・・・・・・。」


J「マリアと寝た。」


クレア「・・・・・・・・うそ。」


J「ホントだ。」











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クレアの目にみるみるうちに涙があふれる。



J「俺たちは恋人同士だからそうなるのが自然だ。お前もいいかげんに諦めろ。」


クレア「・・・・・・・・Jのばか!」










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クレアが部屋を飛び出す。











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