愛のカタチ






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日が暮れてビーチを後にした二人はレストランで夕食をとっていた。



K「うまいか?」


クレア「うん。おごってくれてありがとう。」


K「これくらい当たり前だ。」












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クレア「ねぇ・・・・・・Kはなんで私に優しくしてくれるの?」


K「お前が好きなんだよ。」


クレア「それはLOVEじゃ・・・。」


K「なんつーのかな。まっすぐなとこが好きなのかもな。」










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K「お前はまだ若いし、汚れてない無垢な部分がある。そういうのに惹かれるんだよ。俺みたいな汚れまくった大人は。」


クレア「なにそれ・・・・。」


K「お前のこと、ほっとけねえんだよ。」











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K「だからお前はお前のままでいい。無理に背伸びしたりすんな。お前は今のままで十分魅力的だよ。」


クレア「・・・・・うん。」


K「急いで大人になんかならなくていいんだ。」


クレア「・・・・・・・・・。」










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レストランを出た後、Kはビーチアパートまでクレアを送り届けた。











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クレア「送ってくれてありがと。」


K「あぁ。」


クレア「K・・・・いつもそばにいてくれてありがとうね。」











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K「俺が好きでやってることだよ。なんかあったらいつでも呼べよ。」


クレア「うん・・・・。」


K「じゃあな。」


クレア「おやすみなさい。」


K「おやすみ。」











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Kが止めていたタクシーに乗って帰っていく。

クレアは車が見えなくなるまで見ていた。











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その様子をキッチンから見守るJの姿があった。











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プロト「お前から誘うなんて珍しいな。」


J「そうか?」


プロト「なんかあった?」


J「ちょっとイライラしててさ。」










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プロト「なになに、愚痴なら聞くよ?」


J「うん・・・・・クレアがさ、兄貴とつるんでるの知ってるだろ?」


プロト「あ~最近よく一緒にいるみたいだね。メアリーから聞いた。」












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J「お前も知ってるだろ、兄貴の女癖の悪さ。」



プロト「うんw Kさんが高校のときよく女連れて歩いてるの見たよな。ホテル街行くとこも何度か見たし。」


J「クレアに何度も忠告したのにきかねえんだよ。しかも口出しすんなとか言うしさ。」


プロト「ははw」


J「笑い事じゃねえっつーの。あいつ最近すげえ生意気なんだよ。」


プロト「お前、子供扱いしすぎなんだよw」


J「え?」










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プロト「クレアちゃんだってもう高3だよ?そのくらいわかってるよきっと。」


J「でもさ・・・・。」


プロト「それよかお前だよ。」


J「は?」


プロト「彼女誰なんだよw マリアだろ。」


J「・・・・・。」



プロト「自分の気持ちに気づいてるか?お前の頭の中、いま誰が占めてんだよw」










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J「・・・・・・。」











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プロト「ヴィクトリアのときはすぐ気づいたのにな。」


J「え?」


プロト「別に俺は年齢とか関係ないと思うよ。友達の妹とかそういうのもさ。」


J「なに言って・・・・・。」


プロト「正義感強いのはいいけど、もっと自分に素直になれよ。あと。」


J「?」


プロト「マリアのことも。好きじゃないならずるずる付き合うの、失礼だぞ。」


J「・・・・・・・・。」










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数日後、深夜にJの部屋をマリアがたずねた。











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J「どうした?」


マリア「ごめんね、忙しい?」


J「まだ仕事が残ってるけど・・・・。」


マリア「眠れなくて・・・・・。一緒に寝てほしいな~って・・・・。」











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J「ごめん。まだとうぶん終わりそうにないんだ。」


マリア「そっか・・・・。」


J「眠れないならホットミルク作ってやろうか?」










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マリア「ううん、ありがとう。・・・・・ごめんね、忙しいのに。」


J「こっちこそ・・・・・いつもかまってやれなくてごめん・・・・。」


マリア「仕事がんばってね。」


J「あぁ。」


マリア「おやすみなさい。」


J「おやすみ。」










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マリアは自分の部屋に戻った。



マリア「 (あれから・・・・やっぱりJはなにもしてこない。) 」









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マリア「 (J、私を愛してくれてる?) 」