報告





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マリアはKを誘い、サンセットバーを訪れた。



K「マリアから誘うなんて珍しいな。」


マリア「うふふ。ここ、イブちゃんが働いてるバーなのよ。」


K「そうなのか。」










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マリア「イブちゃん!」


イブ「あ、マリアじゃん。」










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イブ「あれ?Jさんかと思ったらKさんじゃない。」


K「よぉ。」


イブ「珍しい組み合わせだね。」


K「そうでもないぞ。一応俺もマリアの幼馴染だし。」


イブ「あ、そっか。」










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オーナー「あなた、今日はまた別の男連れてきたの?」


マリア「オーナーさん、この人この前一緒だったJのお兄さんのKちゃんです。」


K「どうも。」



オーナー「へぇ~。兄弟だけあって似てるわね。でも性格が全然違うみたいね。」












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マリア「はじめてなのにどうして性格とかわかるんですか?」


オーナー「私には人に見えないものが見えるのよ。」


マリア「へぇ~!すごいですね。」


オーナー「ふぅ~ん・・・・・・あなたもなかなかいい男ね。危ない男みたいだけど。」


K「あはは・・・。(おねぇかよ・・・・。この店もうこねぇぞ・・・。) 」










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マリアたちは上の階へあがっていった。



オーナー「あの子、近いうちに別れるわよ。」










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イブ「え?なに言ってんすか?マリアの彼氏はいまの人じゃなくて・・・。」


オーナー「わかってるわよ。この前連れてきた子が彼氏でしょ。」


イブ「それにあの二人つきあってまだ1ヶ月ですよ?ラブラブみたいだし。」











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オーナー「1ヶ月なんて関係ないわよ。あの二人に別れは見えてるの。あの子の相手は彼じゃないのよ。」


イブ「まさか・・・・・。」


オーナー「見てらっしゃい。(イケメン二人とデートなんて生意気なのよ・・・・・。)」










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イブ「 (でもオーナーが言うこと、今まで外れたことないんだよね・・・・。マリア・・・・。) 」











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K「なかなかいい場所にあるな、この店。」


マリア「とっても素敵でしょ?VIPルームがあるんだけどそっちはすっごくロマンチックなのよ。」


K「へぇ~。・・・・・・それで、今日はどうしたんだ?」


マリア「Kちゃんにうれしい報告があるの。」


K「報告?」










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マリア「私たちね、ようやく結ばれたの。」


K「結ばれたって・・・・・・やったってことか?」


マリア「もう・・・・。」



マリアが照れている。











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K「そっか。よかったな。」


マリア「うん。」










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マリア「Kちゃんが後押ししてくれなかったら、きっと今も片思いだったわ。これもKちゃんのおかげよ。」


K「俺はなにもしてねぇよ。お前ががんばった成果だろ。」


マリア「うふふ。・・・・・私ね、嬉しくて。」


K「そっか。じゃあお祝いに今日は俺がおごってやるよ。」


マリア「いいの?嬉しい。」










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K「 (クレア・・・・・・・・あいつが気づかないわけねえよな。) 」











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学校が終わったクレア。

携帯にメールがきている。



クレア「 (Kからだ。終わったら連絡しろ・・・・?なんだろ。) 」










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すぐにKの携帯に電話をかける。



クレア「もしもし?どうしたの?・・・・・・・・・いいよ。じゃあ今から行くね。」










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ビーチに呼び出されたクレア。

到着するとすぐにKの後姿を見つける。



クレア「K~。」










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K「よぉ。早かったな。」


クレア「今日も撮影?」


K「いや。今日は撮らねえよ。たまには息抜きもいいと思ってな。」










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ベンチに腰掛けて海を眺める二人。



K「寒くないか?」


クレア「うん。大丈夫。・・・・・・・ありがとう。連れ出してくれて。」


K「やっぱり知ってるんだな?」










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クレア「・・・・・・Jたちのこと?」


K「あぁ。今日お前の顔見てすぐ気づいたよ。」


クレア「・・・・・・・・Jに無理やり聞き出したんだ。」


K「そっか。」


クレア「もう諦めろって・・・・・・・・・。」










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K「諦められそうか?」


クレア「・・・・・・・・・わかんない。」


K「・・・・・・・・・人の気持ちってそんな簡単じゃねえよな。」


クレア「うん・・・・。」










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K「叫ぶか?」



クレア「え?」



K「海に向かってばかやろーーってさ。」



クレア「ぷっ。なにそれw」



K「昔の青春ドラマでよくあるやつだよ。」



クレア「知らないよwww」



K「そっか・・・。」









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クレア「ありがとう、K。」


K「お前・・・・・泣いていいんだぞ?」


クレア「・・・・・・・。」


K「我慢すんなよ。俺の前ではそのままのお前でいいんだから。」


クレア「・・・・・うん。」



クレアがうつむく。

Kはクレアを抱き寄せた。









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クレア「うぅ・・・・・・・・・。」



Kは声を殺して泣くクレアを優しく抱きしめていた。