夏の休暇 中編


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6人は大型のレンタカーを借りて出発した。

男性3人で代わる代わる運転することになった。

おかげで前より早い時間に到着することができた。











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それぞれ思い思いに楽しむ6人。

メアリーケイトとヴィクトリアはベンチに座っておしゃべりをしている。











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ヴィクトリア「クレア大丈夫かな?かわいそうなことしちゃったね。」


メアリーケイト「まぁね~。でもKさんいるんでしょ?むこうも楽しんでるんじゃない?」


ヴィクトリア「メアリー・・・・クレアがJくんのこと好きって知ってた?」


メアリーケイト「やっぱり?なんとなくね。」


ヴィクトリア「Kさんってさぁ・・・・クレアのことかわいがってくれてるだけだよね?」


メアリーケイト「ヴィクトリア・・・・・あんたホント幸せ者だね。」










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ヴィクトリア「なんで?」


メアリーケイト「あたしプロトからKさんのことちょっと聞いたんだよね。プロトたちが中学のときKさん高校生でさ、しょっちゅう違う女とデートしてたらしいよ。」


ヴィクトリア「ホント??」


メアリーケイト「うん。家には絶対連れてこなかったみたいだけど、彼女たくさんいたみたい。すごい年上の人とかもいたってゆってた。」


ヴィクトリア「へぇ~・・・・。」


メアリーケイト「引いてる場合じゃないよ!てかあんた人の心配してる場合??」










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ヴィクトリア「え?」


メアリーケイト「あんたたち、まだなんでしょ?どうすんの?」


ヴィクトリア「ちゃんと私だって考えてるよ。」


メアリーケイト「そうなの?気持ち固まった?」


ヴィクトリア「うん。」


メアリーケイト「カイトに話した?」









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ヴィクトリア「話してない・・・・。」


メアリーケイト「サプライズか。安心した!カイト~よかったね~。あんたには一番幸せになってもらいたいわ。」


ヴィクトリア「なにそれw」












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着いて早々電話をかけるJ。












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J「もしもしイブか?兄貴のこと聞いてたか?」


イブ『あ~、ゆうべ店に来たから聞いたよ~。今日うちに泊まるってことでしょ?』


J「兄貴のこと見張っててくれ。クレアに手出してないか。」


イブ『うん・・・・いいけど。今二人で映画観に行った。てか私仕事行かなきゃだから見張れって言われても夜の間はちょっと無理かもだけど。』


J「そうだよな。・・・・・帰ってから二人が一緒の部屋で寝てないか確認してくれるか?頼む。なにかあれば電話くれ。」


イブ『わかった。』










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Jを見つめるマリア。



マリア「 (J・・・・・。) 」










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プロト「カイト、あれ持ってきた?」


カイト「持ってきた。」


プロト「なら安心だね♪」


カイト「お前らはいいよな。週1でホテル行ってるだろ?」


プロト「羨ましい?」



カイト「もう街のホテル制覇したんじゃねーか?」



プロト「そうだね~。キャンプ用のテントでも買うかな。」



カイト「・・・・・。」










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プロト「ファイト♪」


カイト「なにをどうがんばれば・・・・・。いいんだよ俺は。」


プロト「いいわけないくせに。」


カイト「焦ってヴィクトリアを逃したくないんだ。あいつだけは手放したくないんだよ。」


プロト「やっちゃったらもっとそう思うかもね。」


カイト「かもな。」









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映画から帰ってきたクレアとKはホットバスに入っていた。

イブはすでに仕事にでかけていていないようだ。



K「映画面白かったか?」


クレア「うん・・・・。K寝てたでしょ?」


K「ばれた?ゆうべイブちゃんの店で遅くまで飲んでたからさ~。」



クレア「オーナーいた?」



K「オーナー?」



クレア「おねえらしいよ。」



K「そうなんだ?いなかったみたいだな。」










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クレア「ねぇ。Jって付き合ってた人いなかったの?」


K「高校のとき彼女いたけど、1年で別れたな。」


クレア「どうして別れたの?」


K「彼女に浮気されたらしいぞ。」


クレア「ふぅん・・・・。どんな人だった?」


K「金髪のロングで、わりとかわいい子だったな。」


クレア「・・・・・金髪ロングが好きなのかな・・・・。」


K「いや~どうだろうな。」









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K「お前ホントあきらめ悪いな。」


クレア「・・・・・・。」


K「まぁそこがかわいんだけど。」


クレア「・・・・・・Kは好きな人いないの?」


K「お前のこと好きだぞ?」


クレア「私のこと好きなのはLOVEじゃなくてLIKEでしょ。」


K「・・・・・。」









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プロトとカイトの釣った魚で夕食を作るヴィクトリア。









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その間、メアリーケイトはマリアを誘っておしゃべりをしていた。



メアリーケイト「Jとやった?」


マリア「え??」


メアリーケイト「肉体関係ってことだよ。」


マリア「まだ・・・・・キスはしたけど。」


メアリーケイト「付き合って2週間だもんね。そろそろじゃない?」


マリア「・・・・・私はそう思ってるんだけどね。」









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メアリーケイト「Jってガツガツしてなさそうだもんね。」


マリア「うふふ。そうね。」


メアリーケイト「でもああいうクールな男は、夜になると豹変するよきっと。」


マリア「え~。そうなのかしら?」










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マリア「 (J・・・・・期待してもいいの?) 」











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クレアとKは夕食を食べていた。



K「お前料理うまいな!」


クレア「ママにしょっちゅう手伝わされたからね。男の胃袋をつかめって。」


K「あはは。お前ならいい嫁さんになれるよ。」


クレア「Kは結婚とか考えないの?」


K「結婚ね~。似合わねぇだろw」


クレア「想像できない。」


K「だろ~。」








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クレア「Jは結婚とか考えてるのかな?」


K「お前、Jの話ばっかだな。」


クレア「・・・・・・・ごめんなさい。」


K「いいけどさ。ホントに好きなんだな。あいつのことで頭いっぱいなんだろ。」


クレア「・・・・・今頃、どうしてるかな。」









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コテージの6人は夕食をとっていた。



メアリーケイト「涼しくていいね~。また絶対来ようね!」


プロト「うんうん。」


ヴィクトリア「今度はクレアも連れてってあげたいな。」


カイト「そうだな。」









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マリア「おいしいね。」


J「うん。余った分は持って帰って食べようか。」


マリア「そうね。しばらくはお魚料理が続くわね。」


J「俺は好物だからいいんだけどな。」


マリア「J・・・・お風呂先に入る?」


J「あぁ、そうしていいか?ちょっと汗かいて気持ち悪くてさ。」


マリア「うん。」









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イヴが帰ってきたのは2時すぎだった。



K「おかえり~。」


イブ「ただいま。なに観てるの?」


K「映画。夜中にやってる映画好きなんだよな。」


イブ「あはは。わかる。観ちゃうよね~。」


K「うん。」









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イブ「クレアちゃんは?」


K「もう寝たよ。12時くらいかな。」


イブ「そっか。夕飯は外で食べてきたの?」


K「いや。クレアが作った。残ってるけど食べるか?」


イブ「私は大丈夫。店でつまんでるから夕飯はいらない。」


K「そっか。」









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イブ「Kさんって、クレアちゃんと付き合ってるの?」


K「付き合ってないよ。なんで?」


イブ「なんか、二人いい雰囲気だから。」


K「はは。まさか。」


イブ「クレアちゃんのこと好きなの?」









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K「好きだけど・・・・なんていうかな~。かわいいんだよあいつ。」


イブ「好きとは違うの?」


K「なんかほっとけないっつうかさ。ペットみたいな感じ?」


イブ「ペット??」


K「うん。そういえば昔飼ってた犬に似てるかも。」


イブ「犬ってw」










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K「俺はイブちゃんのほうが興味あるんだけど。」


イブ「え?」


K「一緒に寝る?」


イブ「いやぁ~www 遠慮しとく。」


K「え~、待ってたのに。」


イブ「Kさんは危険だってあたしのゴーストがささやくの。」


K「攻殻かよw」









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イブ「あたしもう寝るね。」


K「あぁ。俺もこれ終わったら寝るわ。」


イブ「どこで寝るの?」


K「イブちゃんのベッド・・・って言いたいところだけど、残念ながらJの部屋。」


イブ「あはは。そっか。 (Jさんなにを心配してるんだろ。) 」